野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

裏磐梯冬景色

2009-12-28 | 旅行
 18きっぷで只見線に乗ろうと思い、会津若松まで行ったのだがその先が行けない。大雪で只見から折り返し運転となっている。仕方がないので宿泊予定の民宿をキャンセルしてもらい、目的地を裏磐梯に変更した。桧原湖や五色沼周辺を少しは歩けるかなと思ったのだが、見通しは全く甘かった。

郡山ー会津間を1時間余りで結ぶ会津ライナーは、特急並みの座席の車両だが普通車扱いで18きっぷでも乗れる。



 雪のない郡山を出発して間もなく、窓外の季節は一気に冬へと進む



 霧に覆われた会津盆地



 若松で昼食を撮った後は猪苗代駅に引き返した。猪苗代駅からバスに乗り換えて裏磐梯へ。出発してすぐに車中は2学期の終業式を終え、両手に荷物を山のように持った小学生たちでいっぱいになった。喧しくも可愛らしい子供たちの嬌声に聞き入っているうちにバスは山の中へと登っていき、季節はさらに冬へと進み、周囲は厳冬並みの冬景色となった。



 吹雪は視界を遮るほどに強まり、辺りは一気に黄昏初めてきた。



 曾原湖はすっかり雪に覆われてしまっている。






 あらかじめ調べてきた民宿やペンションは、この時期殆どが正月前の休業状態で、電話をかけても泊まれる所は見つからず、観光協会に頼んで今夜の宿を何とか紹介してもらった。泊ったのは桧原湖畔の船宿と食堂を兼ねた狐鷹森(こたかもり)という所だった。

 翌早朝、ワカサギ釣りに出かける客の話し声で目が覚めた。まだ暗く6時はるか前だった。喧騒はすぐに静まり、布団で一時間ほどぐずぐずしているうちに次第に音もなく夜が明けてきた。


 桧原湖畔、何処かでワカサギ釣りをしているはずだが船の姿は全く見えない。






 食事を終えて出てみると既に除雪の跡が何重にもある。





 白一色の無音の世界が広がる。圧倒的な自然の前では人は無力な生き物と化す。






 殆どの施設は冬籠りのクローズ状態




 この先も有料道路になっているはずだが、すっかり雪に埋もれてしまっている。私のはいている靴ではこの深い雪の中を自由に歩くことはできない。それでも歩いているうちに次第にちらついていた雪は小ぶりになり、やがて空の一角に陽が差すようになってきた。
















 小沢も凍りかけている。




 白と黒のモノクロの世界では赤い木の実は際立って美しい










 聞こえるのは除雪車の立てる音だけ






 この向こうは五色沼のハイキングコースとなっているのだが、道はもちろん雪に埋もれてしまっている。かんじきやスノーシューでもなければとても足を踏みいれられる所ではない。












 歩ける所がないので裏磐梯散策はこの辺で断念、バスに乗って猪苗代に出ることにした。

最新の画像もっと見る