埼玉県の北西部嵐山町にあるオオムラサキの森に行ってきた。
付近を流れる都幾(とき)川
夏の里山を彩るノカンゾウやアザミが咲き始めていた。
武蔵嵐山の駅から1kmほどの所にあるオオムラサキの森は、2haに満たない小さなビオトープだ。
入口をはいると榎の木に囲まれるように活動センターがある。
館内
この日は暑く木陰でも汗が滴り落ちるほどだった。
周囲にはホタルの里や昔の館の跡が公園になったりしていて思ったより広く感じる。
足元から飛び立ってクヌギに幹に飛びついたキリギリスの仲間
アオカナブン
随分高い所にカタツムリがいた。
前回も紹介したアオメアブ
ジャノメチョウ
菅谷館の本廓跡
急に大きなトンボが近づいてきた。私の周りを回り出した。手を伸ばすと大人しく親指に止まってくれた。よく見るとオニヤンマのようだ。
こんな間近で見たのは初めてだ。何時までも居たそうだったが、草の上にそっと放しておいたら、少ししてから飛び立っていった。羽化したばかりのトンボは容易に捕まえることが出来るのだが、羽は乾いていてそうは思えなかったので、一体どういう訳だったのだろう。
チダケサシ
森に設けられた道をひとしきり廻ってみたのだが、見かけるのは大量のハグロトンボ。歩くたびに数匹が飛び立つ。
やっと樹液の出ているクヌギの木を見つけた。オオムラサキや甲虫たちが集まっている。
樹液に夢中で近寄っても逃げようとはしない。
中には羽のぼろぼろになった個体もある
もう少し粘って探してみたのだが、この周辺の木だけしか見当たらず場所を変えてみることにした。隣の小川町にはカタクリとオオムラサキの林というのがあるらしい。地元の人に聞いて見た所、最近見晴らしの丘公園でオオムラサキの放蝶が行われたというので行ってみた。
確かにオオムラサキやカブト虫などを見ることは出来た。が樹液を出すために、クヌギの木に電動のこぎりで傷をつけて居るのを見たら、何か興ざめしてしまった。
スズメバチが多い、二三回威嚇され、刺されそうになった。
なわばりを守ろうとして羽で他の虫を追い払う。
図鑑の写真で見るような青紫色の綺麗な個体には出会えなかったが、それでも初めて野でオオムラサキを観察できたのだからまぁ満足としよう。