10日午後7時前、和歌山市次郎丸の駐車場で、盗難届が出ているナンバープレートを付けた車に乗り込もうとした男に警察官が職務質問をしようとしたところ、男は車を急発進させました。
車は前をふさいでいた捜査車両にぶつかったうえ、制止しようとした警察官を振り切って逃走し、警察官3人が軽いけがをしました。
警察が行方を捜査していたところ、11日午前7時前、和歌山市に隣接し現場から北におよそ7キロ離れた大阪 岬町深日の住宅街の路上で、逃げた車が乗り捨てられているのが見つかりました。
車はナンバープレートが取り外され、フロントガラスが割れていて、運転席には消火剤のようなものがまかれていたということです。
警察が近所の住民に話を聞いたところ、車は逃げてからおよそ1時間後の10日午後8時前からとめられていて、若い男が立ち去るのが目撃されているということです。
男は年齢が30歳くらい、髪は短く、いずれも白色のズボンと長袖のシャツを着ていたということで、警察は公務執行妨害の疑いで行方を捜査しています。
車を見つけた男性「不審に思った」
大阪 岬町で車を見つけた近くの会社員の男性は「きのうの午後7時40分ごろに車が走ってきて、乗っていた人が歩いて行くのを見ました。暗くて人相などはよく見えませんでしたが、20代から30代くらいの男性でした。けさ家を出ようとしたらまだ車が放置されていて、ナンバープレートが外されていたので不審に思って警察に通報しました」と話していました。