(九州南部に接近中の台風24号(気象衛星ひまわり/NICT))
(台風24号の進路予測(気象庁))
(25号も後を追う(気象庁) )
① ""台風24号 加速して今夜上陸「伊勢湾台風に匹敵する高潮」 25号が追跡中""
2018年09月30日 09時29分
② 30日午前8時現在、大型台風24号は、時速45キロにスピードアップして、鹿児島県の種子島付近を北上しており、九州南部が暴風域に入った。今夜6時ごろに四国に接近し、上陸する見通しだ。また新たに発生した25号は、後を追うように今週末には沖縄に接近する可能性が高くなった。
気象庁によると午前8時現在、台風24号の中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速45メートル、最大瞬間風速60メートル。中心の南西側190キロと北東側150キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いている。暴風域に入った鹿児島県の枕崎では、けさ7時51分、最大瞬間風速36.9メートルを観測、宮崎県も暴風域に入った。
あす1日にかけて、台風の進行方向の右側にあたる紀伊半島から東日本の太平洋側では、記録的な暴風となるおそれがある。予想される最大風速(最大瞬間風速)は、▽奄美・九州南部・四国・近畿地方で45メートル(60メートル)、▽東海地方40メートル(60メートル)、▽九州北部・関東甲信地方35メートル(50メートル)などとされ、東北や北陸、北海道でも暴風が予想される。
24時間雨量は、▽四国・東海地方500ミリ、▽近畿地方450ミリ、▽関東甲信地方400ミリ、▽九州全域350ミリに達する予想で、日本海側や東北、北海道でも大雨になる見通しだ。
台風の接近・通過に伴って、東海地方では1959年に5000人以上の犠牲者を出した伊勢湾台風に匹敵する記録的な高潮となるおそれがある。予想される最高潮位は、東海地方で3.9メートル、近畿地方2.5メートル、四国・九州南部2メートルだ。海岸や河口付近では浸水に厳重に警戒し、潮位が堤防を越えない場合でも、高波に注意し、絶対に沿岸地域には近づかないでほしい。
一方、29日に発生した台風25号は、徐々に勢力を強めながらフィリピンの東に接近しており、今週後半には24号の進路をたどるように沖縄の南に進むと予想されている。