南九州新聞 桜島ライブカメラ 8日(10:30)
① 桜島ライブカメラでは、鹿児島市の南日本新聞会館9Fから1分毎に撮影された桜島の姿を過去60日分ご覧になれます。 また、右メニュー「直近の爆発・噴火」の写真をクリックすると噴火の場面を自動再生します。
② 気象庁
"火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第44号"
平成30年 6月 8日16時00分 福岡管区気象台 鹿児島地方気象台
**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
6月4日から6月8日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。昭和火口及び南岳山頂火口から1kmを超えて飛散する大きな噴石や小規模な火砕流を伴う爆発的噴火が引き続き発生するおそれがあります。
**(本 文)**
1.火山活動の状況
桜島では、活発な噴火活動が続いています。
南岳山頂火口では、噴火が4回発生し、このうち2回が爆発的噴火でした。噴煙は最高で火口縁上2000mまで上がりました。また、同火口では期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
昭和火口では、噴火は観測されていません。
火山性地震は少ない状態で経過しました。また、噴火に伴う火山性微動が時々発生しました。
6月4日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとおりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
火山性地震 火山性微動 爆発的噴火
6月 4日 2回 2回 0回
5日 6回 2回 0回
6日 13回 10回 1回
7日 20回 1回 1回
8日15時まで 3回 3回 0回
桜島では、南岳山頂火口を中心に、引き続き噴火活動が継続すると考えられます。
GNSS連続観測では、姶良カルデラ(鹿児島湾奥部)の地下深部の膨張を示す基線の伸びは2018年3月から鈍化していましたが、地下深部へのマグマの供給は継続していると考えられます。
2.防災上の警戒事項等
昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流されて降るため注意してください。
爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性がありますので留意してください。
次の火山の状況に関する解説情報は、11日(月)16時頃に発表の予定です。
なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>