(口永良部島の爆発では火柱も観測されていた(気象庁))

① ""口永良部島「火柱吹く!」上空から観測「爆発の可能性残る」""
2018年12月20日 10時19分
今月18日に爆発した鹿児島県の口永良部(くちのえらぶ)島について、気象庁は監視カメラ画像の解析から、当日夜に火柱が上がっていたことを明らかにした。現在も噴煙が立ち上っており、今後も同規模の噴火が起こるおそれがあるという。
口永良部島の新岳では18日午後4時37分の爆発のあと、同日午後8時55分に火口上空に火柱が立つのが確認されている。火柱は、高温の火山噴出物が噴出することで、火口上空に真っ赤な火の柱がたったように見えることで、このときの高さは200メートル。
② 20km離れた隣の屋久島にも火山灰
(屋久島の西側では火山灰が降り積もった(気象庁))

気象庁が19日に上空から赤外線サーモグラフィで観測したところ、新岳火口の西側約1キロと東側数百メートルの範囲で、火砕流が流れた痕跡が確認された。
現地での聞き取り調査を実施した結果、新岳火口から20キロ近く東側に位置する隣の屋久島でも、路面が覆われて見えなくなるほど火山灰が降っていたことがわかった。
噴火に伴って火山性地震が急増したが、19日夜10時以降は減少。監視カメラ映像を見ると、20日午前10時現在も灰白色の噴煙が立ち上っており、小規模噴火が続いていると見られている。
気象庁は「今後も18日と同程度の規模の噴火が起こる可能性がある」として、噴火警戒レベル「3(入山規制)」を継続し、火口から2キロ範囲では噴石や火砕流への厳重な警戒を呼びかけている。