金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

ケツゼンブ

2015年11月30日 23時28分10秒 | 日々あれこれ
心地いい・・・


お陰さまで今年のお取り越しもお取次ぎをさせていただきました。
正直、長かったな~・・・

宗門の寄付のお願いがあったものですから
もの凄くしんどかったな~・・・

本山も宗門も変わらないと!
改めて、そう思いました。
言うことは今風のことで変わったことも言うが
することも変わらないと・・・
いつまでも同じやり方ではいけんでしょう。

それは、徳正寺も同じですが・・・

改めて大変な時代を確認しました。

そんな中でも、やっぱり支えてくださるご門徒。
本当に有難いと心から思いました。


二日程前の愛媛新聞のコラムに京大の研究のことが書かれてありました。
小さなことでも幸せを感じる脳の部位、「ケツゼンブ」(漢字が出ませんのですいません)
この部位の体積が大きい人が小さなことでも幸せを感じることが出来るという。

この部位の体積を大きくするのに「瞑想」がいいとか・・・

中高の部活の時には「瞑想」ってしていました。
稽古をし終えて反省って感じで・・・

今となっては瞑想なんてすることもありません。

ただ、ご縁いただき阿弥陀さまの前に引きずり出されると
反省せずにはおれないコイツの腹が見えてきます。
何と、悍ましい、醜いコイツの腹。

そんなコイツを助けんがためにおはたらき下さる温もり。


お参り下さったご門徒。
段ボールいっぱいの沢山の野菜。
きれいな野菜が詰め込まれていました。

「坊守さんが干し大根にハマっていると聞いたので・・・」

野菜一つ一つ、ありがたいのです。
でも、それよりもその一言が勿体なくて・・・

コイツも坊守も目先のことで精一杯。
そのことに追われて右往左往。
そのご門徒のことも考えることもなく心を亡くしているのです。

でも、そんな日暮らしのコイツを案じ、野菜を詰めてくれるのです。
背中を向けるコイツを案じて下さっていたのです。

持っていったら喜ぼうか・・・って。

そう気付くことのうれしさ・・・

これを「しあわせ」というのでしょう。


萎縮しているコイツの脳。
若年性認知症になるんじゃないかって思うほど忘れていることが多い。
「ケツゼンブ」なんて部位はないに等しい。

そんなコイツでも
阿弥陀さまの光に照らされて
自らの有様に出会い
優しい温もりに支えられていると気付くとうれしくて・・・

今年もありがとうございました。

しんどい今ですのに、
どこに参っても優しい微笑を頂きました。

コイツはしあわせ者です。
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