金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

2015年04月05日 20時30分21秒 | 日々あれこれ
もうちょっとで・・・


ご縁を頂いた家に参りますと
いつもはご夫妻2人だけなのですが
今日は見慣れないお方がいます。
ひょっとしたら息子さんかな・・・
顔もよく似ておられるし・・・

「息子です」ってお母さん。

紹介して下さったお顔は言葉にできないような優しいお顔でした。
今から親戚の方を連れて大阪に向かわれるとか・・・
「それはそれは、気を付けて行ってきてください」

お母さんもうれしいのでしょうね、一緒に居れて。

他の家ではこんな話も聞かせてくださいます、
「住職、先日な、松山の高島屋に行ってきたんよ。
 するとな、エレベーターを待つための椅子のところに
 ルイ・ビトンのバックが置いてあるやないかな~
 直ぐに嫁に言ってお店の人に渡したんよ・・・
 でも、一瞬のうちにいろんなこと考えるよな~
 お~、沢山お金が入っているようなバッグじゃ~とか・・・
 もうちょっとで角が出よったで!」

この話にはオチがあり
直ぐに店員さんを呼ぶことが出来たのは孫がおったからよって。
孫に恐ろしいところ見せられんもんな~って優しい微笑。

親は一緒におって下さいます。
バッグを取ろうが取るまいが、
その前に一瞬のうちに過る恐ろしき心も見通し一緒におって下さる。

生きるがために恐ろしき心を重ねるコイツを見通して
いつでもどこでも一緒におって下さる。

恥ずかしいけどうれしいですね。

そんな阿弥陀さまのおはたらきを聞かせていただける空間、
お仏壇・・・

あるご門徒の相談では、
息子の家にはお仏壇があります。
でも、働きづめでお仏壇に参ることもありませんし、参りません。
こういう時はお仏壇のお扉は閉めておいた方がいいのでしょうか・・・

そうですね・・・
毎日、朝な夕なにお参りされるのであれば
昼中埃が舞うことも考えて閉めてもってこともあるかもしれません。
でも、参ることもない、もう参らないって状態であるのであれば
お扉、開けとって下さい。
ホコッても汚れても問題ありませんので開けておいてください。
そうすることで、
もしかしたら、もしかしたら
バタバタと過ごすほんのわずかな一瞬のうちで
阿弥陀さまのお姿に目が行くこともあるかもしれません。
あっ、阿弥陀さん・・・って思う一瞬があるかもしれません。
そんな時に気付く親心があるかもしれません。って。

それもご縁ですから・・・

一緒におって下さる真実の親心、大切にしたいですね。

お浄土から飛び出とって下さる阿弥陀さま・・・
余程、コイツの角が見えるのでしょうね。

すみません・・・
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