金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

聞こえてくる

2014年11月21日 19時48分42秒 | 日々あれこれ
気付かなかったことが・・・


失ってみて気付く、
どの方も多かれ少なかれ感じることだと思います。

人であれ、モノであれ
いる時には、ある時には感じることがなかっても
あ~、どれだけ支えられていたんだって、
あ~、どれだけ頼っていたんだって
気付く。

言葉一つ、
聞いていたんだろうけど
聴いてなかった。

その時の自分の思いに共感するような言葉が聞こえてくる・・・

暇な時間があれば高倉健さんの映画を観ています。
「あなたへ」
「鉄道員」
どれを観ても涙溢れます。

「鉄道員」のクライマックス。
17年前に赤ちゃんで亡くなった娘が小学・中学・高校と
成長の姿を父である乙松に見せる。
その高校生の姿の娘と語り合う。

「ここも廃線になり無くなってしまうんだね。
 この駅も無くなるんだね。
 無くなったらどうなるの・・・」って娘。
「・・・あっという間に原野に戻るさ・・・
 ・・・鉄道のなかった頃のように・・・
 ・・・後悔はしない・・・」って乙松。
「思い出は残る、楽しかった思い出・・・」って娘。

何回も観た映画ですが聞き流していました。

今回、響くんですよね~このシーン。

思い出だけで終わらないのです。
そこにははたらきがあるのです。
見えないけれどもそこにあるのです。

たとえ何もかも無くなり原野になろうとも
間違いなくそこに立ち、
支えてくださるはたらきに生かさせていただいた。
それは、思い出で終わるのではなく
今もず~っとその温もりは支えとなってくれているのです。

雨が降ろうと、雪が降ろうと・・・そこにいてくれる。
そんな心強さ。

死しても消えない、
無くなっても消えないつながりとはそういうものなのでしょう。

涙と鼻水でティッシュが追いつきません。

さあ、願生ろう!
「出発進行!」

健さん、あなたの映画に奮い立つコイツがいます、
「ありがとうございます」
コメント
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