このようなことを見るにつけ、そもそも医療に際しての目的が医師と患者とでは根本的な部分で異なると私は感ずるのです。
患者は当然、病気の速やかかつ完全な治癒を願うわけです。ところが多くの医師は、もちろん最終的には治癒を目指しますが、先ずは症状の沈静化というようなことを治療の目的とするのです。
ところで、とくに日本の医師の場合には、処方する薬剤の種類の数が諸外国の医師に比べ非常に多いことが指摘さ . . . 本文を読む
生物である人間と無生物である機械とは、まったく異なる次元のものであります。
このような根本的な部分に違いのある物を同じ土俵に乗せて比較することは、無意味だと言って片付けてしまうことは簡単です。
ただ、このような非常に差異ある物の間の比較でも、意味のある場合もありうるはずなのです。
医師に受診し、その結果治癒する者もいれば、治癒しない者も当然おられます。
それは、病気の重さの度合いなどや . . . 本文を読む
機械や器具が壊れた場合には、通例その関係の専門職に修理をお願いします。
普通、修理代はその機械や器具が元通り動いたりするようになった場合にのみ支払われます。
修理しても直らなかった場合には代金は支払われません(なお、わざわざ出張して修理をお願いした場合には、出張の料金は例え直せなくとも請求されます)。
ただ病気の場合には、機械や器具のような具合には行きません。
上手く短期間で治る場合も . . . 本文を読む
私は、スクワレンが非常に広範な細菌に対する殺菌作用を持つことに非常に興味を感じます。
ここでは結核に関して述べてきておりますが、菌が原因として関わる病気は多種多様なものがあります。色々な菌が主要な原因で起こる各種の病気のスクワレンを用いた治癒効果に関する興味あるデータ並びにそのことに対する私の判断は、今後おいおい折りに触れて述べて行きたいと思っております。
スクワレンが殺菌作用を持つことに . . . 本文を読む
病気に限らぬことであるのですが、良い方向へ向かうようにするためには通例、相当な“努力”が必要であるのです。
その逆に、悪い方向へと向かうことは、たいていの場合、努力する必要が無く、極めて安易であるという傾向が明らかにあります。
そして、大半の人間は努力することをうとましく感じ、嫌う傾向が明らかに認められるのです(例外的に、お金を儲けるということに関してだけは、努力を惜しまない人が多数おられ . . . 本文を読む
なお、この結核治療にスクワレンを用いるに際して、その効果を上げるため鴻上慶次郎博士は注射剤として用いることを考えられました。
なお、スクワレンは“あぶら”ですから、そのままの形で用いたのでは注射部位に留まり、容易には広く拡散致しません。これではその効果が発揮されにくいので、スクワレンにある種の加工したものを作り、これを加工しないスクワレンと混合して注射剤として用いられました。
この加工は、 . . . 本文を読む
問題は、成長期を過ぎても、嗜好などの点もあって、つい惰性で同じような食生活を続けがちであるということです。
そして、美味しいもの(この美味しいという評価の基準に大きな個人差がありますので、一概に述べることはできないのですが・・・)を食べたいという欲望によって、大半の人間は病気へ病気へという道をたどることとなるのです。
今日では、慢性病の原因解明に製鋼していないと思われておりますゆえに、何が良 . . . 本文を読む
スクワレンの医学面での効果に着目された先駆者のお一人に鴻上慶次郎博士がおられます。
同博士は、昭和初期の頃、東大医学部を卒業後、結核専門病院である国立中野療養所に就職され、結核の治療方法の研究を行なわれました。
ご承知の通り当時は、結核が抜群の疾患別死亡率順位第一位の病気であり、現在のガンより死亡率が高く、国民病あるいは死病という非常に恐れられていた時代です。
したがって、当時の医学界の . . . 本文を読む
私はもちろん、常々食生活の節制を心掛けることが最も良いことであるとは思っているのです。
ただ、ほとんどの人がそれを実行できないでおられます。
例外的にこれを実行できる人々の大半は、過去にいい加減な食生活を続けてこられて大病を患い、しかし、運よくその際に亡くなられること無く助かることができたという非常に苦い経験を持ち、自らその原因の究明を行ない、理解・納得できる情報を見つけた者たちです。
. . . 本文を読む
私ども(私及び私の父・横田良助(医学博士、医師))がスクワレンを知り、これに関わりを持つこととなった経緯はいずれ述べることと致しまして、その前にこの物質に関しての歴史に触れてみたいと思います。
そもそもスクワレンの発見者は、日本人の辻本満丸というお名前の工学博士の方であるのです。同博士は、魚類他様々な油脂中にスクワレン(スクワレンの発見は1906年〔明治39年〕)ほか幾つもの新規成分の物質を . . . 本文を読む
慢性病とは、その発症に至るまでに、多くの場合、非常に長い歳月を要します。
そのため、その長い期間にわたって常々注意を心掛け続けることが極めて難しいようなのです。
そして、健康な状態では、例えば、健康にとって悪いと言われるようなことでも、多少それを行なってもすぐにその害が発現するわけでは無く、したがって、苦痛を感ずることがありません。
そして更に、その健康に悪いと言われるようなものほど、運 . . . 本文を読む
慢性病は今日、ダントツに一位の人間の死亡原因疾患です。
その原因解明がなされたとしたならばどうなるでしょうか?
ところで、今日でも医学界に於いては、“慢性病の原因は累積的な食生活の誤りにある”という一応の結論が得られているのです。
日々の食生活で摂られる食物は、体の素材であり、また、その人の体格や体質、そして更には、将来どのような病気になりやすいかなどのことに密接な影響を及ぼすものとなる . . . 本文を読む
殺人事件に於いて人々の犯人を憎む気持ちは、極めて強烈なものがあります。
それが残忍な手口のものでありましたなら、その犯人が捕らえられた際には、被害者の身内であればそれこそ、隙さえあれば犯人にとびかかって被害者が味わったであろうものと同じくらいの苦しみを与えてやりたいという、非常に強烈な怒りと憎しみの感情を心の中に抱かれる方もおられることでしょう。
それが同じ死という結果が生ずることであって . . . 本文を読む
女性の方では“スクワレン”の名前は化粧品でご存知である人もおられるでしょう。
だいぶ古いこととなりますが、戦後まもなくの頃、日本橋の三越からスクワレンオイルの入った化粧品が売り出され、大変評判になったそうです。
数多くの炭素数を持つ油脂で液状のあぶらはスクワレン以外にはほとんど無く、安全性と化粧品素材としての品質的に優れたものということで、今日の化粧品でもスクワレン及びスクワラン(スクワラン . . . 本文を読む
レシチンとスクワレンとは、広義には脂質(いわゆる“あぶら”)に分類されるものです。
レシチンは“コリン”と呼ばれる部分を核として、これに脂肪酸が3本突き出るようにくっついた形の物質です。くっつく脂肪酸は色々な種類のものがあり、くっつく位置との組み合わせで極めて多種類のものがあり、それぞれに色々と異なる性質を持つ物質となっています。
形状は液状、顆粒状、固体など色々なものがあります。
一 . . . 本文を読む