スクワレン、この素晴らしきもの !②

　レシチンとスクワレンとは、広義には脂質（いわゆる“あぶら”）に分類されるものです。

　レシチンは“コリン”と呼ばれる部分を核として、これに脂肪酸が3本突き出るようにくっついた形の物質です。くっつく脂肪酸は色々な種類のものがあり、くっつく位置との組み合わせで極めて多種類のものがあり、それぞれに色々と異なる性質を持つ物質となっています。
　形状は液状、顆粒状、固体など色々なものがあります。

　一方スクワレンは、水素と炭素のみから成り、いわゆる“炭化水素”と呼ばれる種類の物質です。
　その分子式はC30H50と表記されます。
　炭素（C）の数が30個と多いので、普通このような多数の炭素を持つ構造の物質は固体であるのです。
　例えば、石油は主に炭化水素の物質から成っています。そして、直線的な構造を持つものがほとんどです。直線的な構造で炭素の数が30もあると、その物質は必ず硬い固体なのです。
　しかし、スクワレンの場合には、数多く枝分かれした構造の物質でありますため、液体であるということが、この物質の極めて優れた大きな特徴を生み出す一つの主要な要素になっていると考えられます。