横田予防医学研究所

現代医学で原因未解明とされている慢性諸病は
今だ本当に解明されていないのか?
その答えを述べたいと思っています。

慢性病の主治医はご自分自身! その61

2008-11-23 09:34:39 | Weblog
 このようなことを見るにつけ、そもそも医療に際しての目的が医師と患者とでは根本的な部分で異なると私は感ずるのです。
 患者は当然、病気の速やかかつ完全な治癒を願うわけです。ところが多くの医師は、もちろん最終的には治癒を目指しますが、先ずは症状の沈静化というようなことを治療の目的とするのです。

 ところで、とくに日本の医師の場合には、処方する薬剤の種類の数が諸外国の医師に比べ非常に多いことが指摘されております。
 このことは、患者の訴える症状のそれぞれに対して、どこが痛いと患者が言えば、それに対しての薬剤が処方され、また、別の幾つもの症状を訴えれば、そのそれぞれに対する薬が処方されるというような、正に対症療法そのもののやり方で医療が行われています。
 一方、他国では、患者の訴える色々な症状を聞き、医師がそれら諸症状の根源となる病気は何かを判断して、そのものに焦点を合わせた薬剤が処方されると聞いております。
 その結果、処方して出される薬剤の種類の数が倍以上も違うこととなっています。

 日本の健康保険制度では、医師の技術料が他国に比べ相当に低いことが指摘されています。
 患者の訴える症状を良く聞き、医師自らが判断して治癒に向けての情報を患者に伝えると共に、適切な薬を処方するので無くて、症状毎にそれに対する薬を出すのでは、余り技術の発揮しようがありません。
 極言すれば、能力の高い医師は、数少ない適切な薬で速やかに病気を治癒することができてしまうと、能力の低い数多くの薬を処方して出し、なかなか病気を治せない医師より遥かに収入が少ないということも起こりうるのです。
 これを聞くと、日本の医療の非常に矛盾している実状がお判り頂けることであろうと私は思っております。