「電話」 電話が掛かるのを今か今かと待っているときがあった。その頃は携帯もなく電話といえば有線電話のみ。その電話は掛からなかった。電話を待つことは音に敏感になる。電話機を見つめる視線も凝固してしまう。電話回線の向こうをいろいろ想像してみる。広い空間に電話機だけがぽつんと一個だけ存在していた。その空間の中で小さくなっている自分を発見した。
「色鉛筆」 手短に絵を描きたいと思うときがある。水彩絵の具は後が面倒くさいし、構えてしまう。そのために身近に色鉛筆を置いている。12色で塗った後に水をつけると水彩風な絵になる。そのままでもきれいに発色する。私はstaedtler社の製品を使っているが、今は国産でもいいのがある。コンピュータでもお絵かきは可能だが、中々馴染めない。手書きが味がある。余裕がなくてここのところ描けてないが久しぶりに取り出した。
「歳月」 いつのまにか10月になっていた。そのようにして歳月は音も無く過ぎ去っていく。ある程度の年を重ねると特に月日が経つのが早いような気がする。あっというまに一月が経ち、一年が過ぎる。時々自分の年を忘れることもある。何故こんなことを考えたのか良くわからない。今日美味しい食事ができたことを感謝したい。(ブログ休むつもりでいたが、写真をいたずらしているうちに書いてしまった。番外編である。)
「コーヒー」 一杯のコーヒーが美味しいときがある。何かことを終えて飲むコーヒーは格別である。気持ちの安堵感がコーヒーをうまくしているんだろう。好きな音楽を聴きながらのコーヒーも楽しみのうち。まずいコーヒーも何度ともなく飲んだ。誰も口をつけようとしないコーヒーの時もある。しかし今日のコーヒーは美味しかった。