生きる力になれば

ペンネーム良寛地蔵。70代のブログです。言葉で生きる力になればと綴って15年が過ぎました。

春をまく人

2018-03-20 00:41:36 | 日々の暮らし
私は隣の欲張りじいさんに、意地悪され先代が大木で作った大切な臼(うす)を焼かれてしまった。

その灰を枯木にまいたら花が咲いた。


辛く、悲しい目にあってしおれてる人にまいたら

心がパアッーと明るくなって幸せになったんだ。

それから、私は

その灰を壷に詰めて

屋台で売って

歩いているんだ。


ピーヒャラピー


枯木に花を咲かせましょう!


しおれた心に花を

咲かせましょう!



ピーヒャラピー



あ!

誰かが手を振っている。

まいど

おじいさん、内の桜の

木枯れて花が咲かなくなって随分たつの。

私の父が重い病で最期にもう一度桜を見たいといってるの、


お礼ははずみますから

何とかお願いします。


分かりました。

お父上様を桜の木の下に寝かせて下さい。


木の枝に登ったおじいさんは

灰を一杯撒きました。

花よ咲け!

病が治って

元気になあれ!


すると枯木に桜の花が

満開に咲きました。


寝ていた父上が


元気に立って

踊り出しました。


ピーヒャラピー


花咲かじいさんは


春風に誘われて


あなたのそばにも


行きますよ。


ピーヒャラピー




合掌
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする