グローバル・ナビ by 杉山哲夫

海外資産運用コンサルタントのつぶやき

ECB総裁のユーロ堅持の一言、金融市場のムードを変える

2012年07月27日 | 商品市場

4日連続の下降市場はECB総裁の(いかなる場合でもユーロは堅持する)のコメントを受けて欧州3指数、米指数共に終日上昇を堅持しました、スペインのIBEXは(+6%)、イタリーのMIBは(+5.6%)、CACは(+4%)、DAX(+2.8%)、問題のスペインの10年債券のイールドは6.94%、イタリーは6.06%とそれぞれ下降しました: このような環境の中で米市場は高値でオープンし終日その水準を維持しました:

ダウ 12887.93 +211.88 +1.67%: ナスダツク 2893.25 +39.01+1.36%: SP500は1360.02 +22.13 +1.65%:  セクター的に上昇をリードしたのはエネルギー関連です、(SPDR エネルギー セレクトセクター ETF(XLE $69.00 +1.91)は +3%です、金融関連も同調しています(+1.5%): 10年債券 イールドは1.4280%です: 商品市場も堅調です: CRB商品指数は297.47 +0.23: WTI原油先物は89.28 -0.100、ブレント原油先物は105.26  +0.880、 天然ガスは3.103 -0.002、銅先物 339.150-0.200、金先物 1617.700 -2.100、銀先物 27.425-0.021、 農産物のコ-ン、小麦、大豆等は継続的に売られました、要因の一つは今まで穀物に過剰流入していた資金が株式に還流したのではと推察します:

為替市場にも動向が見られます: USD-BRL 2.0217: AUD-USD 1.0391: USD-JPY 78.32: USD-CNY 6.3851: EUR-USD 1.2279に反発: GBP-USD 1.5685:英ポンドは1.6%、ユーロは1.2%それぞれ対ドル上昇しました:ドル指数は82.85です: 金銀価格はそれぞれドルの反落を見て上昇しています: GLD GOLD ETFは $156.77 +1.10と堅調です

米株式市場は7月19日のSP500 1376から7月24日までの1338まで継続的な下降は市場のセンチメントを暗くしていましたが展望が開けてきたようです:市場は決算発表に書店を集中するでしょう: