食べるハハココ

料理はひらめき実験工房なり

強火をやめると誰でも料理がうまくなる という本

2013年11月21日 | 食事
この本に書いてあることは非常にシンプル。
「肉も魚も野菜も冷たいフライパンにのせてから点火、最初から最後まで中弱火。
これでなんでもジューシーかつこんがりかつ水気を出さずに焼ける」。
マジで?と疑いましたが、
「強火では表面を焼き固めて水分を閉じ込めるどころか、急激に細胞が縮むために水が出る」
という理屈にうなずける気がしたので、恐る恐る、実践してみたら。
全くその通りでした。既成概念を粉砕されました。
野菜炒めから水が出ない。鶏胸だってしっとり。焼きながら我ながらびっくり。
長く料理をしてる人ほど信じられないと思うけど、いやもうホントなんだって。
パパッと読める本だからちょっと読んでみてほしいな~。
「肉や野菜は焼けば水が出るもの」「こんがり焼くには強火」「炒めものは手早く」
という常識を覆されてみたくない?

肉魚が固くならないのも、炒め物がしゃっきりなのも素敵なんだけど、
みそ汁の茄子とか肉じゃがの玉葱とか(どちらもフライパンで弱火焼きしてから煮る)、
水分が逃げてないからジューシーなのに煮くずれなくてめっちゃおいしい。
地味だけど画期的変化です。

まあね、料理全体の加熱時間は大幅に伸びますがね…。
でもこれは私にとっては、慌てず落ち着いて料理が出来るという利点でもありました。
強火で炒めてると途中で手が離せないけど、弱火でじっくりだとおむつも変え放題、
宅配便にも対応し放題、段取りさえ考えれば他の作業し放題。
大量のハンバーグでも、タネを丸めながら直接フライパンに並べちゃえるし、
野菜も切ったはしからフライパンに放り込めばいいし、
フライパンが温まり具合を見計らう必要もないし、うっかり熱しすぎて空焚きする心配もない。
料理の仕方とか姿勢が根本的に変わりました。

写真は塩麹豚と蕪と筍とキクラゲの炒め。
蕪は相当じっくり焼きますが、生食とも、とろとろ煮とも違う絶妙な甘さと歯応えになります。
(ちなみにキクラゲは生まれてはじめて出会った生の木耳。まさに下の娘の耳にそっくりな弾力だった…)
それにしても、水が出なくなったのでとろみちゃんの出番が減少。
でも離乳食に活躍中。おちょこ一杯程度の汁気でも、振りかけて混ぜてチンで即とろみ~。

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