食べるハハココ

料理はひらめき実験工房なり

低カロリー クロワッサン研究

2010年07月10日 | パン
たまにパン屋のパンを色々買ってくると、娘が一番好きなのがクロワッサン。
それではと家で作ってみようとは思うものの、
想像以上に大量のバターを折り込むレシピを見ただけで、意気消沈。
そこでバターのかわりに別のものを折り込んで出来ないものかと研究してみました。
 ※ 生地はホームベーカリーのレシピ通りに、パン生地コースで作りました。

最初に試したのが、水切りヨーグルト。
茨木くみ子著「ふとらないパン」で紹介されていた方法です。
カロリーはバターの1/4くらい。
しかし・・・私の腕のせいもあるのでしょうが、
やはりどれだけ水切りを頑張ってもヨーグルトは水分が多く、
折り込み作業中にパン生地を突き破ってジュブジュブ漏れ出し、
ただのヨーグルトまみれの生地になってしまいました。
どうにか形作って焼いてみたものの、出来たのは、もっちりずっしりしたロールパン。
それはそれで美味しかったけど。

何かもっと水分の少ないものはと考えて、次に試したのが自作の豆乳カッテージチーズ。
しっかり水気を絞り出したら、おからくらいのポロポロ状になります。
カロリーは多分バターの1/5くらい。
ねらい通り、作業は快調。少々手荒に折りたたみを繰り返してもまったく漏れ出さず。
楽々成形して、焼いてみたところ・・・今度はとってもがっしりパン。
クロワッサンらしい層になっていない。
多分、カッテージチーズはほとんどタンパク質の塊で、熱によって固く焼き上がるんだな。
これもまた、がっしりパンとして、美味しいんだけど。

バターは、熱によって脂肪分が溶け出すから、折りたたんだパン生地の隙間で空間を作って、
焼き上がったときに綺麗な層になるんだろうなあ、じゃあ何か脂肪分が程よく含まれてるものは?
と考えて次にひらめいたのがクリームチーズ。
カロリー・作業しやすさに優れるカッテージチーズと混ぜてみたらどうだろう。
クリームチーズ、カッテージチーズを同量ずつ混ぜるとカロリーはバターの1/3くらいかな。
期待を胸に折りたたみ作業をしてみると、ちょっとはみ出してきたけど、許容範囲、良い感じ。
そして焼き上がりも・・・生地が綺麗な層になってるし、
全体がしっとりふんわりしつつ、表面のカッテージチーズがカリッと感も出しており、
おお、これは絶妙!しかもクリームチーズのコクでやけに味わい深い。
バター使用のさくさくクロワッサンとは別物だけど、
ふわっとカリッとヘルシーで、むしろ私はこっちの方が好きだ、大好きだ!という仕上がりに。
というわけで、カッテージ&クリームのWチーズ使いクロワッサンが、
私レシピの殿堂入りを果たしました。
バターよりコストも低いしね。うふふふー

けれども。。。娘的にはやはり、バターのさくさくが、重要らしいです。ふんだ。

ちなみに粉280gで作った生地に対して、
カッテージチーズ50g、クリームチーズ50gを練り混ぜてから折り込みました。
55℃に温めた豆乳150ccに酢大さじ1を混ぜて、
分離した塊をガーゼに包んでぎゅうぎゅう絞りまくると、ちょうど50gのカッテージチーズが取れました。
(豆乳によって出来る量は多少変わるかも。カロリーは若干高いけどべつに牛乳でも良いし。)
出来たカッテージチーズは冷凍出来るので、我が家では思いついたらいつでもクロワッサンです。