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ジェフ千葉戦を振り返る【J2第15節】

2024-05-17 | Weblog
5月12日にホームで行われた2024年明治安田J2リーグ第15節ジェフ千葉戦ですが、試合結果は2対2の引き分けに終わりました。ヴァンフォーレの得点は前半に挙げた神谷選手と後半に挙げたピーター ウタカ選手のゴールでした。


☆先発変更は1人&ファビアン ゴンザレス選手とウタカ選手の同時起用
3対2で勝利した前節の秋田戦。勝利したときはシステムをあまりいじらない方が良いという一般的な考え方があるように今回の試合では先発メンバーを1人のみ変更。10日の練習中に負傷した三平選手に代わりピーター ウタカ選手が復帰しました。意外にもファビアン ゴンザレス選手とウタカ選手が2人同時に先発出場するのは今シーズン初。またこの2人に加えてアダイウトン選手がスタートから揃うのも初めてなので、この強力な外国籍タレントが形成する攻撃陣がどう試合で機能するのかも注目されていましたね。そしてこの3人の個性を最大限に活かすために他のチームメートのサポート体制も重要になっていたと思います。

☆前からのプレッシャーはあまりかけずにサイドを警戒
ヴァンフォーレは最低限の前線の守備は行いますが、基本的には相手のビルドアップのスタートとなる最終ラインにはほとんどプレッシャーをかけずにサイドに人数を割いて、千葉の得意なサイドアタックを未然に封じる作戦を取ります。その分析された方針が前半を中心にうまくいき、サイドから攻撃の起点を作りたかった千葉の攻撃リズムを狂わすことに成功します。あまりCBが組み立てに参加してこない相手の戦術を逆に利用したことと、こちらの外国籍3選手の攻撃力を警戒していた千葉の姿勢もうまく噛み合い、試合のペースはヴァンフォーレに傾いたまま時間が進んでいきます。前半はシュート数こそ同じくらいの本数でしたが、想定以上に中盤の選手も頑張ってセカンドボールを拾えていた印象がありましたね。その状況のなかでゴール前の良い位置で相手のファールを誘い、FKのチャンスを得ることになります。

☆芸術的FK弾炸裂
ドリブルで仕掛けたファビアンゴンザレス選手が倒されて得た前半35分のFKのチャンス。角度は中央からやや右寄り&距離はゴールから25mほど離れていたこのスポットにキッカーとして立候補したのは三沢選手と神谷選手。右足なら三沢選手&左足なら神谷選手という選択肢があり、これまでの2人の実績から千葉は壁の外側に背の高い選手を重点的に集めて右足でカーブをかけた際に壁を越えられにくい対策を取ってきましたね。その状況を冷静に分析していた三沢選手と神谷選手は、今回は神谷選手が蹴った方が直接ゴールを狙いやすいと判断。最初に動いた三沢選手の囮の動きに相手が釣られているなかで神谷選手は左足を振り抜きます。そのキックの軌道はカーブがかかりながらスピードも乗っており、コース右隅に飛んで鮮やかにゴールに吸い込まれていきます。正確なフィードには定評があった神谷選手ですが試合中にはセットプレーのキッカーには普段絡まない存在なため、みんなの意表を突く直接FKだったと思いますね。この素晴らしい神谷選手のゴールで先制点を決めたヴァンフォーレはさらに試合を優位に進めていくことになります。

☆ドゥドゥ選手の恩返し弾で潮目が変わる&千葉勝ち越しゴール
前半を1点のリードで折り返した後半も慎重に試合を進めていくヴァンフォーレ。しかし千葉の横山選手が入ってきたことで中盤の中央の位置でうまい具合に起点を作られ相手に押される展開が徐々にみられるようになります。風間選手のシュートを体を投げ出すようにブロックした神谷選手の懸命なディフェンスなどもあり耐えていましたが、後半13分に左サイドを崩されてヴァンフォーレはそこからのクロスボールにゴール前で待っていたドゥドゥ選手にドンピシャのタイミングでヘディングで合わせられ失点してしまいます。このシーンでは横山選手が下がってボールを受けたことで千葉の攻撃のスイッチが入り、右のサイドハーフとサイドバックの2人が果敢に上がることによって厚みのあるサイドアタックができていましたね。こちらとしてはそこへのプレッシャーが甘かったために比較的容易にクロスボールを上げられた印象でした。DFの背後からスッと前に出てきてヘディングシュートを打ったドゥドゥ選手のしたたかさはお見事でそこはドゥドゥ選手の動きの良さを褒めるべきだと思います。ヴァンフォーレとしてはゴール前に上げられる前に少しでも圧をかけてクロス精度を落としたかったですね。そして後半21分にも小森選手に決められて逆転弾を許します。このシーンでは『ピックアップジェフ千葉戦』の記事にも書きましたが、守備の重心が下がっていたことで相手へのプレッシャーがかけにくくなっていたことが一番の失点の要因だった気がします。リードしている状況や守らないといけない意識が出てきたときにはディフェンスが引いて消極的になる傾向がチームにはあるので、その意識を少しでも前向きに変えて被シュート数を減らす努力がこれから必要になってくると思います。

☆土壇場で決めるベテランウタカ選手
敗戦濃厚の雰囲気がスタジアムに漂っていた後半アディショナルタイム4分、最後の力を振り絞って左サイドを仕掛けたヴァンフォーレは関口選手の右足のクロスボールをファーサイドで待っていたウタカ選手の頭にピタリと合い、狙い澄ませたヘディングシュートがゴール左隅に決まります。ウタカ選手は今シーズン6得点目。40歳の大ベテランでありながら先発フル出場で後半アディショナルタイムにてゴールを決めてしまうウタカ選手の力は底知れないものがありますね。好不調の波が激しいので計算しづらいところがあるウタカ選手ですが、やはりこのような得点を決める姿を見ると試合の少しでも長い時間使いたいと思ってしまうのも納得でしょうね。敗戦濃厚な流れを引き分けに持ち込み、勝ち点1をもぎ取る一発となりました。

☆引き分けの要因は?
この試合引き分けに終わった要因としてリードを奪ったら守備が消極的になってしまう点を挙げたいと思います。これまでの試合でもそうでしたが、1点取れたらそれまで続けてきた積極性を抑えてこの点差をできるだけ大切に進めたいというセーフティな意識が芽生えてしまうのが問題で、それによって攻勢を強めてきた相手の攻撃を真正面から受けてしまうケースが目立ちます。いくら中央の守備を人数かけて固めても数打てば当たると言われているように、相手のチャンスの数だけ当然ピンチを迎えます。そこで勇気を持って前に圧力をかけに行くことで相手をゴールから遠ざけることができるようになると思います。このところの失点が続いている原因の改善策がその前向きな姿勢だと思っているので、これからはリードしている状況でも前に行く勇気をみせてほしいですね。ポジティブな面で言うと後半アディショナルタイムに追いつけたこと。今シーズンこれまでの試合だと攻勢を強め切れず追いつけずに終わってしまうシーンが多かったので、このウタカ選手の土壇場同点弾は勝ち点獲得のための執念をチームに植え付ける効果を生むと個人的には思います。この勝ち点1が価値のあるようにこれからの試合も自信を持って戦ってほしいですね。


…この引き分けによりヴァンフォーレの今シーズンの成績は、6勝4分け5敗の勝ち点22で順位は前節と変わらず8位となっています。ヴァンフォーレのいる中位グループは大混戦で1試合の勝敗により順位は大きく変わりそうですが、やはり一時的でも下がってしまうとチームのモチベーションも低下してしまうと思うので、なるべく順位が下がってしまわないように勝って上位陣に付いていきたいですね。そのためには我々サポーターもチームのために力強く後押ししましょう!




【ヴァンフォーレ甲府×ジェフユナイテッド千葉 |ハイライト】2024明治安田J2リーグ第15節|2024シーズン|Jリーグ





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