試合結果【アルビレックス新潟戦】

18日にアウェーで行われた2017年明治安田生命J1リーグ第32節アルビレックス新潟戦ですが、試合結果は0対1でヴァンフォーレは敗れてしまいました。


前半をエデル リマ選手の不運なオウンゴールによって1点リードされたヴァンフォーレ。追いかける展開の後半、吉田監督は先に動きます。守備に奔走しながらも攻撃面で物足りない印象だった右ウイングバックの小出選手に代えて、クロス精度や突破力に定評を持つ橋爪選手をピッチに送り出します。試合中積極的に攻撃参加していた左ウイングバックの高野選手とともに両翼から前に上がっていくことにより、チームの攻撃に厚みを与えていました。しかし前半見られていた前線の選手の得点を狙いに行く意識の高さと、中盤から後方のまだ慌てることはないという意識の違いから来る統一性のズレは少しは解消したものの、クロスボールを送っても中央の選手にタイミング良く合う機会はあまりなかったですね。サイドからの仕掛けによってCKを獲得しセットプレーのチャンスを数多く作るものの、決めきれなかったのは前線に競り合いの強いストライカーが不在だったからだと思います。

ヴァンフォーレは後半途中からドゥドゥ選手を投入し、前線の躍動感を強化。ドゥドゥ選手もその期待に応えて力強いドリブルを披露しチームを押し上げる影響力を与えるものの、相手マークのプレッシャーがキツくシュートまでは持っていけませんでした。ボランチのポジションに入っている田中選手などドゥドゥ＆リンス選手が相手守備陣を引きつけたところでタイミング良くゴール前に入っていく選手の動きの少なさやそこに反応してキラーパスを出す供給者の不在が大きく響きました。新潟はこのブラジル人FW2人の突破は恐かったとは思いますが、タイプが似た選手同士だったのでディフェンス面でのフィーリングは合わせやすかったと思いますね。終盤ヴァンフォーレは畑尾選手を起用してパワープレーを図ろうとしますが、残り時間が短く十分に活かせないまま試合終了。後半は押し気味の展開が多く続いたものの最後まで崩せないで終わるヴァンフォーレの悪いパターンが出てきてしまい敗戦。J1残留に向けて痛恨の一敗を喫してしまいました。


個人的に考える敗因は、前線でターゲットとなるポストプレーヤーがいなかったことが挙げられますね。先発の黒木選手は比較的競り合いに強いタイプではありますが、やはり本職がMFということで少し下がり目の位置にポジションをとっていることが多く、ポストプレーを得意としているCFとは少し違う動きでした。またリンス選手も競り合いが弱いわけではありませんが、身長の差で後手にまわることが目立ちました。DFラインから出されるロングフィードは黒木選手が頑張っていましたが、高野選手や小出＆橋爪選手から頻繁に出されるサイドからのパスには対応できなかったことが響きました。懸命にサイドを駆け上がってクロスボールを送るものの簡単に跳ね返されて相手にターンが移っていく展開が多く続けば、攻守に動き回っている選手たちに負担が大きくのしかかります。ヘディングなどでゴールを狙う機会が少なくても、ボールを高確率でゴール前で収めてくれる存在がいれば戦況は変わっていたのかもしれません。

エデル リマ選手のオウンゴールが決勝点となりましたが、例えあのシーンでボールに触れていなくても背後に相手選手が走り込んでいたために致し方ない失点だったと思います。相手にシュート12本を打たれましたが危なかったシーンはあまりみられなかったので、この失点シーンを乗り切ればと思ったら悔しい気持ちが強く残りますね。展開次第では引き分けにも勝利にも持っていけたそんな試合だったと思います。


ヴァンフォーレは敗れて3連敗。順位も広島が勝利したために入れ替わり、ついにJ2降格圏内の16位に転落してしまいました。残りは2試合。広島との勝ち点差は‘2’なので、まだ逆転できない差ではないと思います。ヴァンフォーレは次の大宮戦に勝利して最終節まで残留の可能性を持ち越したいですね。



【勝ち点41への道】
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★★★★★★★★☆☆
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今シーズンクラブが目標にした勝ち点41への道のり。残り2試合ですでに目標は達成できませんが、勝ち点34に近づけるように頑張ってほしいですね。




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