○○ロスと言うけど・・・

巷では、有名人や芸能人で人気の
高い人が結婚すると○○ロス。
そういう見出しや記事が出回る。
ロスとは元々失うという単語だ。

例えば、自分が、その有名人と
付き合っていたけど、最終的に
結婚できなかった。それで相手を
失った事に対する失望で気分が
塞ぐ場合であれば、ロスという
気持ちは分かるし。当てはまる。

けれども、単に一方的に自分が
応援していたり、好意を抱いて
いる相手。向こうは自分の事を
全く知らない場合には、○○ロス。
という気持ちが、よく分からない。

長年飼っていたペットが、ある日
死んでしまった。家族の一員
として皆が可愛がっていたのに。
家に居て姿を見る事も無い状態。
それが失望と悲しみを支配する。
それは、まだ理解出来るけれど・・・

結婚は別に珍しい事でもないし。
自分が推していた人が結婚した
からと言って、自分の生活が何か
大きな影響を受ける訳でもない。

それなのに、○○ロスというのは
私には信じられない。悪い事では
ないが、そこまで夢中に、のめり
込めるものがあるのは幸せだと思う。

○○ロスという現象は大体の場合
女性に起こる。男性の場合は
そこまで記事にするほどの数や
状態には、ならないのだと思う。

私は昔から冷めていると言われる。
もう１人の自分が居て、眺めて
いる状態と言えば、分かり易い
かも知れない。だから、起こった
出来事に対して身内や他人という
区別は一切ない。誰でも生まれた
時から死に向かって歩んで行く。

追っかけをした事もないし。夢中で
寝食を忘れる程、のめり込んだ事も
皆無。だから○○ロスという現象に
なった事もない。ただ殺されるかも
知れないという場面で、いつもより
食べられない。寝られない経験はある。