実力本位ばかりとは言えない
前哨戦として挙げられる連対馬を最も輩出している番組は天皇賞・春で[4-5-2-30]だ。その次が金鯱賞であったが移動したために鳴尾記念と考えて良いだろう。方やオリンピッククラスなら、鳴尾記念は高校インターハイみたいなものだ。歴然とまでは行かないが、明らかに差が付く番組である。それをどう考えるかだ。そこで有馬記念同様、余力がどこまであるのかということになる。それを活かすことができれば、この番組で勝ち負けになると判断できる。幸いにも、この六年、一番人気がワイド連対までは外していない。誰もが好走できると思う馬が勝ち負けに絡んできていると考えられる。が、昨年のジェンティルドンナは3着、11年、10年のブエナビスタは2着。牝馬で人気を背負っても勝ち負けにはなるが勝てるとは限らない。また、この四年は五番人気以降が連に絡んできている。言わば、惑星クラスの馬が飛び込んで来ているのである。これは近走の勢いだろう。それがないことには勝ち負けにならない。それを考えながら、この番組の予想を組み立てたい。 . . . 本文を読む
距離短縮の功罪
四月に中山GJが行われ、暮れまで障害戦の大きなタイトルはない。言わばこの番組は繋ぎである。しかも、G3戦であり、距離も3110mと平凡と言えばそれまでだが、何に重きを置いてと考えると特段の何かがあるわけではない。差し詰め、高速障害馬を見つけ出すための番組だろうと言える。ならば、考え方は狭められる。要は近走できちんと勝ち負けになっていることを考え、この番組の距離適正がどうかということになる。以前の東京ハイジャンプ(JG2)であれば、この内容に器用さが問われたが、発馬機の位置が変わったので、枠順の問題もなくなった。そのため、高速障害馬を探し出す、ということになる。それらを含んで予想を組み立てたい。 . . . 本文を読む
叩かれて良化は期待しない
鉄砲が利くという馬がいる。しかし、それはそれで勝ち負けになる可能性は低くなる。順当に勝ち負けになって、ここに駒を進めて来た馬が有利だ。一番人気が信頼できるかできないかはこの点で考えれば良い。そのことも手伝ってか、この番組での一番人気は[6-2-0-2]という結果。侮れないことは確かだが、番組自体が穴馬を引き連れてくることが多い。その反面、上位人気で決まることもある。要はメンバー次第であるということ。しかし、その一方では一番人気に信頼が置けるということだ。ただ、500万条件戦を勝ったばかりの馬であると、相手の実力次第ではあるが、必ずしも好結果に結びつけることが難しくなる。つまりは、実績に裏付けられないと難しいということだ。それらを加味して、この番組の予想を組み立てたい。
Written on 2014 @KRA-VAN . . . 本文を読む
過去十年で7勝は伊達ではない
しかし、その理由はある。牝馬であることで2キロ減で出走できることは強さに拍車を掛けることになる。本来であれば56キロで出走してきそうな馬であっても55、54キロで出走。それに輪を掛けて軽量となる三歳馬。4キロ減で出走できる。470キロ台が大型馬と言われた時代であれば話は違うが、500キロ台となってくると、若駒であっても十分互角に張り合える。要は一完歩の大きさがどう違うかだ。恵量ということで考えることを忘れてはならない話だ。また、1200m戦には慣れ不慣れがはっきりと出る。つまり、失敗は許されないのである。発馬ヘタは絶対と言っても良いくらいに勝てない。が、逆にそのような馬であっても1400m戦を勝てるような馬であれば別だ。侮れない馬として考えるべきだろう。いずれにしても、恵量面と近走の戦績がモノを言う。その点を重視して予想を組み立てたい。 . . . 本文を読む
基本は「鬼の留守」を狙う
安田記念、鳴尾記念があり、この先には宝塚記念が待っている。となれば、ここには重賞戦線で歴戦の名馬となる馬が出走してくることは少ない。言わば、ここを狙って三戦してくるということになる。そういう馬は勝ち続ける、または勝ち負けになっている「鬼」たちがいない間に勝ち負けになっておきたいということで参戦してくる。それなりには必死であるが、その必死どころが微妙に違うのである。勝ち負けになるための条件としては、この番組もまた近走で好走している馬ということになり、ある意味、厄介なコースである東京コースをきちんと走れることが条件となる。そのため、馬齢としては四歳馬が有利で[6-4-4-23]で複勝率37.8%、五歳馬は[3-5-1-44]で16.9%、六歳以上は[1-1-5-77]で8.3%と極端に下がる。東京コースは極端なコース巧者でない限り、順当な結果になる。それらを踏まえて予想を組み立てたい。 . . . 本文を読む
重賞戦績よりも近走戦績
ヴィクトリアマイルが創設された06年に現在の施行条件に変更された。重斤量の牝馬よりも自斤量2キロ減で出走できる馬の活躍が目立っている。確かに重賞勝ちをしている馬が強い。しかし、この番組はハンデ戦で、夏に行われることもあり、近走戦績を重視して予想を組み立てるべき番組だ。データとしては06年からの8番組となるが、一番人気が勝ったことがある年は一昨年、四歳馬のグルヴェイグで、鞍上はウィリアムズ騎手。この時も53キロで出走。恵量と言っても良いだろう。それ以外は複勝に一頭。昨年のアロマティコで、54キロで出走した。それ以外は悉く馬群に沈んでいる。恵量であること、阪神コースに慣れていることも大事な要素ではあるが、近走戦績がどうかというところを重視して予想を組み立てたい。 . . . 本文を読む
マイル特性が強い番組との連携を成す
マイラーズC、マイルCS、高松宮記念、産経大阪杯、京王SC、ヴィクトリアマイルがこの番組に深い関わりを持っている番組だと考えて良い。阪神コースではマイラーズCが挙げられ、スプリンターなら高松宮記念、マイル巧者であればヴィクトリアマイルが挙げられる。それぞれの特性がこの番組で犇めき合う。つまり、今、この時で、一番調子が良いと覚しき馬はどれかということだ。加えて外国馬の参入もあるかも知れない。それらを合わせて考える必要があるのだが、場所は東京コース。脚を溜めることができる馬が勝ち負けになる傾向が高い。逆に考えれば、距離短縮で臨めること。差し詰め、2000m戦からの距離短縮で臨めることが望ましいだろう。また、持ち時計という絶対的なスピードもある。この番組では良馬場であれば1分31秒台は当たり前のように出る。悪路だとしても、1分32秒台前半で走れる力は必要となる。それだけの実績があるのかというところが問われるのである。馬齢的には四歳、五歳が中心で、六歳であっても実績上位であれば侮れない走りを見せている。外国馬については余程の馬でなければ考える必要はない。どうしてもアウェイの馬は勝機を逸することが多い。それらを踏まえて予想を組み立てたい。 . . . 本文を読む
この施行条件は今年で3回目
単純に阪神の2000m戦と考えれば良い。距離適正、近走の戦績、持ち時計、上がり時計を考えることで予想を組み立てていきたい。そもそもこの番組と言えば、年末の番組という印象が強く、ハンデ戦だった。が、別定戦となったのは06年からで、この距離で行われるようになったのは12年からである。データはほとんど使うことができない状態。そのために前述の話となる。興味深い傾向は天皇賞・春に参戦したからといって、この番組で好走できるとは限らないということだ。暑さも一段と厳しくなる。梅雨のために馬場が緩むかも知れない。それらの自然条件も加味しながら、この番組の予想を組み立てる必要があるだろう。 . . . 本文を読む
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