快気分析

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自然災害 仕組みとアプローチ -  熊本地震 と 南海トラフ地震

2016-04-26 07:34:57 | 地震 津波
 偶然なのか、虫の知らせなのかわかりませんが、南海トラフ地震に関連すして、熊本地震の前日である4月13日に2件記事にしていました。
 熊本地震が南海トラフ地震に結びつくのかどうか? 諸説あるようですが、こんな見方もあります。
 まず木村政昭名誉教授ですが、南海トラフ地震に関して、すぐ発生する可能性は特に指摘していません。
 熊本地震後の木村政昭名誉教授のホームページでは次の通りの見解です。

引用開始(一部抜粋)

http://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/2016/04/15/1038/
2016年4月14日熊本県でM6.5の地震が発生しました(熊本地震)。これは、本図で予想される“日向灘地震域”からのプレッシャーによる、右横ずれ断層と解析されます。

今回の地震は、内陸の“日本列島断層”《「噴火と大地震の噴火地図」(青春出版社)に示されています》の南端部の一部(布田川~日奈久断層帯)が動いて発生した地震と思われます。したがって、予想される日向灘の大地震には注意する必要があるかと思われます。

引用終了

 これだけでは南海トラフ地震には結びつかないのですが、筆者が4月13日に記事にした通り、海洋研究開発機構の堀高峰グループリーダーの説では、仮に日向灘でM7.5程度の地震が今後数年以内に発生した場合、堀氏の見方によればそのまた数年後には、隣接する四国沖の南海トラフでM8.3の地震が起き、そしてその1年後、その東側でもM8.1の地震が発生するという通りになり、日向灘の地震により、150年前後だった発生間隔が半分程度に短縮される可能性がある、となります。

 今回の筆者の記事では、東海地震は少し性質が違うと考えているので東海地震は除外して、南海地震と東南海地震についての見方と考えて下さい。 
 専門家のこの二つの説が「AND」で起きるかどうかはわかりませんし、規則性が今後も繰り返すかどうかもわかりませんが、もしそうなった場合は次のようになります。
 「熊本地震は、日向灘の大地震に注意する必要がある指標の一つだから日向灘の大地震の可能性は既に指摘されている通りで、その場合は仮に日向灘でM7.5程度の地震が今後数年以内に発生した場合、堀氏の見方によればそのまた数年後には、隣接する四国沖の南海トラフでM8.3の地震が起き、そしてその1年後、その東側でもM8.1の地震が発生するという通りになり、日向灘の地震により、150年前後だった発生間隔が半分程度に短縮される可能性があるので、1944年と1946年から70年以上経った現在はもうそれに該当する時期かその直前である可能性はある。」

 しかしこれだと当ブログで4月13日に書いた規則性(この規則性も今後繰り返すとは限りませんが)、「相模トラフやその延長上での大地震が発生する前に南海トラフ地震が100年内に2度連続して繰り返す事はない」と言う事に反する事になります。
 ところが更に同時にそれは「仮に相模トラフやその延長上での大地震が発生すれば、南海トラフ地震が100年内である現在以降はいつでも発生可能性はある。」と言う事にもなります。