マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「ハイジャック181」

2010-05-14 08:43:12 | ドイツ映画&ドラマ

Mogadishu 2006年 ドイツTVスペシャル

監督 ローランド・ズゾリヒター
出演 トーマス・クレッチマン ナディヤ・ウール クリスチャン・ベルケル サイード・タグマウイ

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1968年、ドイツでも学生運動が盛んになっていた。ドイツ赤軍派RAFのリーダーが逮捕された事により、1977年、経済界のシュライヤー氏がケルンで誘拐されるという事件が発生する。
そして、10月。
いつもと変わりなく仕事へ出掛けたパイロットのシューマンは、旅客機ルフトハンザ181に乗り込んだ。何気ない日常が始まるかと思ったその直後、離陸したのを確認した赤軍派の犯人は飛行機をハイジャックするのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
日本でDVD化される前からちょっと気になっていたこの作品。
レンタル開始と同時に鑑賞。

やっぱりこの監督さんは素晴しい!!スッゴク面白かったのだ。

最後までハラハラドキドキ。
いろんな人の背景が上手く演出されていた感じだった。

ドイツ赤軍派というと、フォーゲルが出演した作品「RAF/Red Army Faction」を思い浮かべる、ich。
だが、掲載が前後してしまったけどもこちらの方が先だったので、あの作品を鑑賞したときは少し楽だったのだ。
同じように赤軍派をとりあげた、モーリッツ君の作品が未だに見れてないのは寂しい限りだけども。(いつなの?DVD化?)

それでは、クレッチマンはと言いますと、機長のシューマンだった。
正義感があふれ、冷静に乗客を助けようとしている姿はスッゴクかっこよかった。

だけど、
犯人の目を盗んで外部と連絡するのにはドキドキしてしまった。
そんなに頑張らなくても~って感じで。
いつバレるか?いつどうなるか?
もう、いいから大人しくしててよ~なんて思ってしまったりもしたのだった。(^_^;)

こういうハイジャック犯との取引というのはいつもイライラしてしまう。
現場は大変なのに、のんきな(と言ったら語弊かもしれないが)政治家達に痺れを切らすからだ。

刻一刻と危険が迫っているのに、決断力がないのだ。
さらに、
大きな被害を食い止める為に小さな犠牲は惜しまないという体制も。
結果的には本当に最小限になったのだが、その最小限が切なかった。
なんとなく分かってはいたのだが、もう悲しすぎたのだ。

なんで、正義を貫いた人物が犠牲にならなければならないのだろう。
世の中理不尽すぎる。
彼が頑張ってくれたからこそ、尊い命が救われたのに・・・。

飛行機の外で待機しているGSG-9のメンバーのいらだちも分かる気がしたぞ。

そんな緊迫した映画の雰囲気と裏腹に、ベルケルが登場したときは、(?_?)ん?と思ってしまった。
あれって似せているのだよね、多分・・・。(^◇^;)

ハイジャックというと
つい思い出すのが映画「ユナイテッド93」だ。
歴史は繰り返すというけども、
こういう事件だけは繰り返してほしくない。(願い) 


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