マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

初めに
カテゴリーの「基本ルール」をお読み下さい。

「ベルリン、僕らの革命」

2006-07-11 13:01:42 | ドイツ映画&ドラマ

Dis Fetten Jahre sind vorbei  2003年 ドイツ・オーストリア映画

監督 ハンス・ワインガルトナー
主演 ダニエル・ブリュール ジュリアン・ジェンチ スタイプ・エルツエッグ ブルクハルト・クラウスナー

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
世間を騒がすエディケーターズ(=教育者)。
奴らは裕福な家の留守中に忍び込み何も盗まないが家具の配置を変え「贅沢は良くない」と一言紙を添えて行く。
その正体は二人の若者、ヤンとピーター。
ある日、ピーターの恋人コールが住んでいたアパートを追い出され、ピーターの部屋に来る。ピーターが旅行に出かけている最中にヤンは思わず、自分達がエディケーターズだと告白してしまう。
それを知ったコールは、どうしても忍び込みたい家があるからとヤンを説き伏せ計画じゃない家に侵入することに。
コールとヤンはその家に無事侵入出来たが、突然家主が戻って来てしまい・・・。


勝手な感想(自分の思い込み多々)
ドイツ人俳優の中で気になる存在になっているのが、この“ダニエル・ブリュール”君。
雰囲気が昔の(若い頃)ユアンに似た感じがするからだ。あくまでも自分の思い込みなのだけど。彼を始め「グッバイ!レーニン」のポスターで見かけた時はてっきり女性だと思い込んでいたich。
よく見りゃりっぱな自分好みのごっつい顔立ちの青年なのにねえ。(笑)

このコールがトラブルの種をまくのだよ。
勝手にヤンと共にエディケーターズとして侵入する。余計な事をするから、時間が掛かって、これまた、余計な物を置いていくから、発見されちゃう。もう、イライラするし、ハラハラする。私欲で侵入すれば何かどうかトラブルはついてきちゃうんだから。
ベタだけど、イラついちゃったよ。


ブリュール君はヤン。
一風変わった青年という役柄らしいが、自分が感じた印象は、理想に燃え「俺一人だって世の中を変えてやる~」と思っている典型的な真面目な青年と見た。
せつなさそうな顔は天下一品!しかし、笑顔の方が飛び切り好きだ。ちょっと少ない感じをいつも受けるが。

さて発見された二人はどうするのか?
そう来るか~と思ってそこらへんは予想外で面白かった。詳しく話すと面白くないと思うので控えるが、若い頃の理想と現実のギャップという感じだと言っておこう。
ついでに、「レボルーション6」の時もそうだったが、資本主義はよくない!(貧富の差という事だと思うけど)と思う若者がドイツにはいまだに居るという事も。

ラストは大人の醜い一幕を見せてもらえる。なんとなく、ちょっと嫌悪感があるが、やっぱり大人としてはそう態度を取るべきでしょう!とは思う。一応彼らは犯罪者なのだし。
でも、それがいい感じだと思った。
そこで、ハッピーエンドだったら、なんかちょっとなあと思っていたかもしれない。
なんとなく好印象の面白い映画だった。


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ベルンの奇蹟」 | トップ | 「ヒトラー~最期の12日間~」 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
この映画も気に入ってます♪ (かえる)
2006-07-13 23:32:00
ぐーてん・あーべんと。

ドイツ映画トラックバック祭り第2弾です。

takboutさんはごっつい系がお好みなんですね?

去年はダニエル・ブリュールくん作品目白押しでした。

が、去年観た3作のダニエルくんにはそれほどときめかず、今年観た『戦場のアリア』の軍服姿が一番ステキに見えたりしましたー。

ブックマーク、ありがとうございました♪
返信する
昨年3作作品 (takbout)
2006-07-14 00:33:00
かえるさん

TBありがとうございます。

やっとの事で彼の3作品を見ました。また、追って感想日記に載せる予定であります!



「戦場のアリア」

彼が出ている事を劇場のポスターで知りました。(笑)

それも「プルートで朝食を」を見に行った時でした。

チェック不足もいい所。(T_T)

なので、こちらも今年同様、来年思い出したように見ると思います。



>takboutさんはごっつい系がお好みなんですね?

はい!

四角い顔というか、えらが張っているというか。

あまり綺麗な整った顔立ちの俳優さんは好きじゃないんですね。(すっとしてるというか)

でも、見た目では判断しません。

映画の内容とその時の役柄で大方好きになるんです。









返信する
ダニエル君 (ぼんべい)
2006-07-18 08:43:27
お邪魔します♪

私もダニエル君てユアンに似てるなぁっていっつも思ってました。



ベルリン僕らの革命のラストは私も好きです。

実は私も誘拐された大自然の中ではお金なんていらない!すべて捨てよう!と思い、自宅のソファーに座った瞬間にやっぱり捨てられないと思ってしまったのです。



確かに世界の貧困に苦しむ人々のことを考えると、贅沢は罪な気もします。



でもその贅沢の線引きが難しい。

部屋に飾る花が、野に咲く花なら贅沢じゃないでしょう。

花屋さんで買ったカスミ草なら?贅沢じゃないよね。

カサブランカが一輪なら?ちょっと贅沢?

バラの花束なら?贅沢?

特別な日なら贅沢じゃない?



何が贅沢か人に決められるのって苦痛。

法律で決められていたりしたら最悪。

でも映画の中の彼らの訴えのように、年収が何億もあって豪勢な生活を支えているのは、月に何百円かの低賃金で働く子供達の労働力だったりするわけで、それが間違っているのは確かですよね。



どうせお前は変れないって、見抜かれたようでドキッとしました。



三角関係は邪魔くさく感じたけど、色々なことを考えさせられて私にはすごく価値のある映画でした。
返信する
似てますよね。 (takbout)
2006-07-18 10:42:33
ぼんべいさん

昨日はありがとうございました。

田舎者がめちゃくちゃはしゃいでいた姿をやんわり受け止めてくださっていたように思います。

この場を借りて感謝です。



さて、ダニエル君。良かった、似てると思ってくれる人がいて。(笑)



>何が贅沢か人に決められるのって苦痛。

そうですね。決め付けられるのってなんでも苦痛ですね。

いろいろぼんべいさんのコメント読んで勉強になりました。そうかあ、そういう考えもあるのか~と。

また、いろいろお話させて下さい。なんか、もの凄く発見があります♪( ..)φメモメモメモ



これからも宜しかったらよろしくお願いいたします。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ドイツ映画&ドラマ」カテゴリの最新記事