マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「ヒトラー~最期の12日間~」

2006-07-12 10:19:43 | ドイツ映画&ドラマ

Der Unterganag  2004年 ドイツ作品

監督 オリヴァー・ヒルシュビーゲル
主演 ブルーノ・ガンツ アレクサンドラ・マリア・ラーラ ユリアーネ・ケーラー トーマス・クレッチマン ハイノ・フェルヒ クリスチャン・ベルケル

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1945年4月20日。本日はヒトラーの誕生日だった。第二次世界大戦も終盤を迎えていたこの日、ヒトラー本人は地下に潜っていた。トラウドゥルは、新しい彼の女性秘書の座に合格し彼のすぐ側で手伝う事になる。しかし、ドイツの戦況は悪化の一途をたどる。彼の側近達は彼に逃亡を進めるが、彼は絶対に戦況は逆転すると言い続け、逃げようとはしなかった。逆に逃げるくらいなら自らの命を絶つと言い出すのだった。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
映画を見終わって、そういえば、この監督さんは映画「ES」の監督さんだったよなあと思い出した。
それほど作風がちょっと違っていた。
後者は劇的に話は展開していくのだが、これは最後まで淡々と語られる。
どこかでヒトラーを賞賛していると聞いたが、なんのなんのそんな所は微塵もない。本当に真実を述べているだけだ。美化もしてないし、こけ下ろしてる訳でもない。
見た人にどう写るのかという感じ。簡単に言えば、監督からは何も語っていないという印象をうける。

そのヒトラーを演じたガンツ。
上手い!というか写真でしかヒトラーは見たことにないが似ている感じ。
彼の自殺は他の国の人からは理解しにくいのかも知れないが、日本人だったら分るのではないか?と思った。
「辱めをうけるくらいなら日本人としての誇りを持ち自殺しろ」という精神論。
命よりも立場をプライドを重視した結果ではないかと。表現はちょっと変かもしれないが、変なプライドを持っていたということだ。プライドなんかより命だよ。と他国(特に米兵)は思うのだろうけど。そういう所をさりげなく説明している印象にも受けた。

ヒトラーの遺体って火葬されたんだ。
どこかで生きてる説はやっぱり空想の世界って事なのかな?

彼が死んじゃった後も淡々と語られる。
側近達の話もいろいろ。
その中にトーマス・クレッチマンが演じたヘルマンという軍人がいる。
彼はまったく普通の人間らしかった。戦況が危なくなると逃げ出すのだ。それに女の人も抱いてたし。(勝手に硬派な印象を抱いていたので、ラブシーンがあった事に驚いた)裏切り者として殺されちゃったけど、こういう人もドイツ人の中に居たのかと逆にほっとした感じだった。

で、余談だが。

彼を見かけるたびに軍服なんだよね。だからそれ以外のものを着ていると気がつかないんだよ。
SFでもない戦争映画でもないごくごく普通の物語のクレッチマンってないのかな?(^^ゞ 


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6 コメント

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普通のクレッチマン (めかぶ)
2006-07-13 00:25:25
>彼を見かけるたびに軍服なんだよね。だからそれ以外のものを着ていると気がつかないんだよ。

この端正なルックスは確かに地味なのよね。「24」でもよーく見るとかっこよかったのよー。(笑)

ドイツの軍人役っつーとキャスティングされてしまう傾向にあるけど彼は実は決して軍人タイプではないと思うんですけどねー。



>SFでもない戦争映画でもないごくごく普通の物語のクレッチマンってないのかな?(^^ゞ

「キングコング」は?あれもSFか?

「ミス・ダイヤモンド」の彼はかわいかったですよー。ドイツ時代の作品には他にもコメディとかいろいろありそうなんですよね。うーっ。観たいよー。
返信する
ドイツの出演作 (takbout)
2006-07-13 09:14:26
めかぶさん

>彼は実は決して軍人タイプではないと思うんですけどねー。

自分もそう思います。

唯一自分のDVDの中で見れるのが、「Uボート最後の決断」の彼。

あれを見ると本当に軍人タイプではないですよね。

ティル君とは対照的にやわらかい感じの方。

それを前面に出しているような映画が見てみたいです。

>「ミス・ダイヤモンド」

見てみたいなあ。近所のレンタル屋にあるのかな?



彼の出演しているドイツ映画自分も見たいですよ~。
返信する
私も実は (とらねこ)
2006-07-14 21:44:55
この作品、ちょうど先週借りたのですが、時間がなくて、最後、ヒトラーが火葬された後、返さなければならなくなり、レンタル屋の開業時間ギリギリに返しに行きました(笑)

最後どうなったのか、気になります(笑

ヘルマンは最後までヒトラーの信頼を得ていて、去ることを告げても何も咎められることなく背中を見せたのが印象的でしたね。

ちなみに彼は医師でした。(生意気に訂正、すみません・・・)



ヒムラーはもう少し単細胞丸出しな顔をした役者が演じるべきだと思いました。
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あれれ。(苦笑) (takbout)
2006-07-14 22:46:44
それは残念でしたね。

仕方ないので再度チャレンジという事で。(笑)



医者でしたか?それはすみませんでした。

みんながみんな軍服着ているので区別がつかなくて。

まあ、これからもそんな事が多々あると思いますのでお手柔らかに・・・。



ヒムラー?

ヒトラーの事ですよね。

自分は“晩年のヒトラー”という感じで好きですけどね。

しかし、自分の中の想像図というものがありますのでなんとも言えませんが、これがすべき!とは思いませんが。(^^ゞ



何か深い思い入れがあるのかな?
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Unknown (とらねこ)
2006-07-15 07:22:05
何度もすみません。ヒトラーではなくて、ヒムラーのことですね。ヒムラーは狂信的なヒトラーの・・・って、やめておきますね。

ガンツのヒトラーは素晴らしかったと思います。出演するまでに大分悩んだそうですね。



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歴史もさっぱり。(^^ゞ (takbout)
2006-07-15 11:12:30
とらねこさん

申し訳ないですね。自分は歴史も登場人物もあまり覚えてないんですよ。

特に戦争作品は苦手なので。(^^ゞ



出来ればご自分の所で熱く語って下さいね。

出来ればきちんと最後まで作品をご覧になってから。

出来ればやめておこうと思った事は返事の困りますのでご遠慮下さい。



本当に申し訳ないですね。m(__)m
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