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「カカオとは、」

2016-10-02 06:23:28 | 日本

わが輩は、「ヨコレート」が大の好物である。
以下、まとめてみる。



◎カカオ豆は

カカオ豆はチョコレートやココアの主原料で、カカオの樹の果実の中にある種子のことです。

・テオブロマ・カカオ
カカオの学名は、あおぎり科 テオブロマ属 カカオ
Stercurliaceae Theobroma Cacao (Linnaeus)
テオブロマとは、《神様のたべもの》という意味で、メキシコ・アステカ族の神話に由来します。
昔は王様や貴族あるいはお金持ちだけの貴重な食べものでした。


◎歴史

原産地であるメソアメリカでは紀元前1900年ころから利用され、オルメカ文明の時代から栽培食物とされていた事が、グアテマラのリオ・アスール遺跡など、マヤ文明、アステカ遺跡の土器、壁画、石碑から判っている。カカオという名は、ミヘ・ソケ語族(英語版)の語彙で、もとは「カカワ」と発音されたとされる。当時は飲料としてよく用いられたほか、貴重品だったため通貨としても用いられ、カカオ豆の皮に灰などを詰めた贋物も存在していた。

1502年、コロンブスは第四次航海で現在のホンジュラス付近でカカオの種子を入手し、スペインへ持ち帰っている。もっとも利用法が不明で、その価値に気付いた者はなかった。1519年、コンキスタドールのエルナン・コルテスはアステカでカカオの利用法を知る。砂糖や香辛料を加えたショコラトル(チョコレート)は上層階級に歓迎され、1526年にはトリニダード島に栽培地が建設された。

カカオが飲料としてヨーロッパにもたらされた最初の記録として、1544年のケクチ・マヤ族(英語版)の使節による、スペインのフェリペ皇太子(のちのフェリペ2世)への訪問がある。フランスにはスペインから嫁いだ王妃アンヌ・ドートリッシュが広めた逸話があり、17世紀にココア飲料が流行し、1660年代にマルティニークでの栽培を開始した。

その後もカカオ栽培は拡大し、1830年頃から西アフリカのポルトガル領サントメ島などで栽培されるようになる。19世紀半ばに中米のプランテーションが病害により生産量が激減すると、アフリカが替わって生産の主体となった。さらにイギリスが、スペインから租借中のフェルナンド・ポー島(現在の赤道ギニア)でプランテーション経営を始め、1879年には黄金海岸(現在のガーナ)にテテ・クワシが導入している。 1890年代末、フランスが象牙海岸(現在のコートジボワール)で植民地会社を組織し、生産を奨励した。

インドネシアには、1560年にスペインによってジャワ島に伝わっているが、生産が広まったのは20世紀で、特に1980年の市場暴落後の30年で生産を伸ばしている。


◎カカオ栽培地域

カカオは、赤道の南北緯度20度以内、年間平均気温27℃以上の、しかも年間を通じてその上下する範囲がごく狭い、高温・多湿な地方で栽培される熱帯植物です。
産地は、西アフリカ、東南アジア、中南米です。


◎カカオの樹
カカオの樹は常緑樹ですが年間を通じて落葉し、半日陰を好みます。直射日光にさらされて、蒸発が強くならないようにする必要があり、カカオの樹の周りにはシェードトリーといわれる覆いとなる樹を植えているのが多く見られます。 生長すると、高さは7~10メートル、幹の太さは10~20センチになります。
枝だけでなく、幹にも実のなるちょっと風変わりな樹です。


◎カカオ品種

カカオ豆の味は、産地、カカオの樹の種類、栽培する土地の土壌・気候などによって異なります。
チョコレートメーカーは製品ごとにカカオ豆を選択し、いくつかの豆をブレンドしてチョコレートの特徴を出すことが多いようです。
栽培カカオの系図は次の3種が源流といわれます。これらを基に、味覚・香味の良い、病害・虫害に強く、収量が多くそして収穫のし易い品種の研究が各産地で独自に進められており、多くの派生種があります。

・クリオロ種(CRIOLLO)
中央アメリカ、メキシコ、西部ベネズエラに有史以前から生育していたもので、特に、メキシコ南部からニカラグアに多く産する。
病害虫に極めて弱く、栽培が非常に難しい種で、ほとんどが病害で死滅した。
豆の品質は良く、独特の香りを有しており、フレーバービーンズとして珍重される。
チョコレートのブレンド豆として貴重。
現在は、ベネズエラ、メキシコなどにごく少量生産されている。
ポッドの色は、成熟すると赤または黄色になり、豆は丸く、苦味がすくないのが特徴。

・フォラステロ種(FORASTERO)
南アメリカのアマゾン渓谷、オリノコ渓谷等が原産地。
一般に成長早く、病害虫に対する耐性が強く、栽培は容易で、現在は世界の主流となっており、東南アジア、西アフリカなどで栽培。
ポッドの色は、緑から成熟すると黄色になり、豆は偏平型で苦味が強いのが特色。
主な品種に、ガーナ、コートジボワール、ナイジェリア、ブラジルがあり、これらはアマゾンフォラステロとよばれることがある。
派生種としては、花の香りに特色を持つエクアドル(アリバ)がある。

・トリニタリオ種(TRINITARIO)
トリニダッド島で交配されたクリオロ種とフォラステロ種の性質を受継いだハイブリッド種。
栽培は容易で、良質な豆。
ベネズエラ、トリニダッドや他の中南米地域で栽培され、ブレンド豆として、不可欠。


◎食用

カカオマス - 胚乳部分を粉砕・焙煎してすり潰したもの。ココアとチョコレートの共通原料。
ココアバター(カカオバター) - カカオマスから分離された脂肪分。カカオマスは約55%の脂肪分を含む。
ココアパウダー - カカオマスを脱脂、粉砕したもので、色はこげ茶色。種子300個から約1kg取れる。
チョコレート - ココアバターを加えたカカオマスに、砂糖、ミルクなどを加えて作られる。


◎薬用

テオブロミン - 利尿作用・筋肉弛緩作用
カフェイン - 覚醒作用
ココアバター - ヒトの体温で溶ける植物性油脂として、座薬、軟膏の基剤


◎貨幣

コロンブスが書き残しており、スペイン人が栽培に着手した理由でもある。1520年頃のニカラグアのニカラオ族では、ウサギ1頭がカカオ豆10個、奴隷1人がカカオ豆100個で取引されていた。19世紀に貨幣が導入されると廃れた。
◎健康
カカオはI型アレルギー原因物質のチラミン、ニッケルを含み、チョコレートアレルギーの原因となる。 なお、チラミンは血圧や心拍数を上昇させる効果があり、チョコレートの食べ過ぎで鼻血が出るという俗信の元となったが、実際には健常者に出血させるほど強い作用はない。


◎生カカオの健康効果(ORAC値 80,900  ※にんにく 5,346)

・精神の安定
・気分の向上
・コレステロール値も安定化
・動脈硬化の予防
・ピロリ菌の殺菌抑制効果
・傷の早期治療
・乳酸菌活動の活発化
・便通の改善
・利尿効果(老廃物の排泄)
・ダイエット痩身効果
・血管機能の向上
・アレルギーの改善
・虫歯予防
・口内炎の治療
・ストレス解消(リラックス効果)


◎生産

国際ココア機関の統計資料[2]によると、2009~2010年の全世界の生産量は363万トンで、アフリカが3分の2以上を占め、残りをアジア・オセアニアと中南米で分ける。










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