龍の声

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「飲酒に関する知識 ②」

2013-09-12 07:42:40 | 日本

◎アルコール自体が肥満に直接関係するのか。

お酒しか飲まないようなアルコール依存症の患者さんの多くは痩せている。アルコールにはカロリーがあるものの、そのエネルギーは代謝されて熱になるため、あまり体にはとどまらない。
例えば、1日1800キロカロリーのエネルギーを食べもので得ることで体重をキープしている人が、300キロカロリー分をアルコールで得るようになったとする。きっと、その人は痩せていく。しかし、お酒を飲むことによって、食べものから摂り込んだ脂肪の代謝が遅れることがある。また、糖分の代謝にも影響を及ぼすので、お酒と一緒に摂る食べものや、ビールや日本酒に多く含まれている糖分などは、体にたまりやすいと言える。そのようなことから肥満になることはあり得る。


◎アルコール代謝を早める牛乳や食事の効果は、

宴会の前に牛乳を飲む人がいるが、胃に作られた牛乳の膜がアルコールの吸収を抑えるということはない。アルコールの分子は、血管から脳に浸透するほど小さなもの。一方、牛乳は白い液体に見えるが、比較的大きな白い粒々によるもの。胃に牛乳の膜ができても、アルコールの分子は小さいので隙間を通過して吸収されてしまうからである。
牛乳を飲んだ人と水を飲んだ人で違いが見られる。肝臓でのアルコールの代謝スピードについては、牛乳を飲んだ人のほうが早かった。つまり、酔いが覚めやすかったということである。
お酒とともに、牛乳やタンパク質を摂っていると、アルコールの代謝が進むということが言える。牛乳のほか、例えば、甘いものを食べておくのも、酔いの覚めを早めるのに効果的である。


◎アルコールを体に摂り込むことの良い影響

身体的では、適量のお酒を飲むことによって動脈硬化を抑えられる。こっれは、ブドウの皮の部分を含む赤ワインなど、お酒の種類によっては含まれているポリフェノールの作用が大きい。


◎食欲をそそる「食前酒」

お酒の食欲増進効果は昔から言われている。


◎精神面へのお酒の良い効果

大きいのはリラックス効果である。一杯のビールを飲んでふーっとするだけで気分転換できる。仕事モードから離れることができる。対人的な緊張をほぐすといった効果もある。


◎悪い影響

大きなリスクとして挙げられるのが食道がんである。食道がんになるリスクは、お酒をたくさん飲む人とそうでない人でだいたい100倍違いう。さらに、煙草も吸っている人、お酒を飲むと顔が赤くなるフラッシャーの人、また、アルコール濃度の高いお酒を飲んでいる人。これらの要素が食道がんのリスクをさらに高めると言われている。体への悪影響という点では、肝臓に対する負担がいちばん大きいと言える。過度なアルコール摂取で、肝臓に脂肪が異常に蓄積する脂肪肝が起こる。最終的には、肝硬変まで病状が進行してしまうと、元通りには治らない。


◎脳への悪い影響

大量のアルコールを急激に摂り込むと、呼吸などの自律的機能や意識などを管理する脳の部分まで麻痺してしまう。それで起きるのが、死の危険性もある急性アルコール中毒である。一方、慢性的にお酒を飲むのを止められなくなるのが、アルコール依存症だ。他にも、アルコールにより脳に障害が起きて認知症になる人もいる。


<わが輩の飲酒の心得>

酒の神様であるわが輩の飲酒の心得は、兎に角、お酒に感謝!杜氏さんに感謝!お百姓さんに感謝!3つの感謝をいつも心がけて、明るい酒、美味く思える酒を飲むこと。



<了>