龍の声

龍の声は、天の声

「八ヶ岳の魅力 ②」

2013-09-06 07:50:35 | 日本

◎日本一の日照時間

太陽に関わることであり、八ヶ岳の南麓地域は「日照時間」が日本一の地域として有名である。また特に冬の期間は「晴天率」が日本一の地域としても有名であり、いずれにしても太陽からの祝福を大いに受けている地域である。一般的に内陸部は雲を作る湿った空気が入り込みにくいと言われており、特に山梨県の八ヶ岳南麓エリアの場合は、西部に連なる3000メートル級の南アルプスが、西から雲を運んでくる偏西風を遮っているために雲が入ってこないので晴れの日が多くなる。この雲が入って来ない、気流の流れが入って来ないというのは、今の放射能汚染にまみれた日本や北半球においては非常に重要なポイントになり、八ヶ岳南麓エリアは、放射能による被害も少ない地域であるとも言われている。そして、日照時間が長いのは、作物を育てる環境にも非常に適しており、高原野菜から標高の少し下がった地域では、稲作も含めて様々な農業が盛んな地域である。


◎湧水

八ヶ岳周辺の環境の特徴としては、これから最も重要なキーワードになってくる「水」の資源が豊富なところである。日本名水百選のうち、3つの名水である「三分一湧水」と「大滝湧水」、そして「女取湧水」もあり、他にも名前がついている湧水は八ヶ岳南麓エリアだけでも50以上もあって、名前のない湧水まで含めると数えきれないほど湧き水が豊富な地域である。特に、大滝神社にある大滝湧水は、自然そのものの文化が生きていた。湧水は一年を通して12℃であるため、夏は冷たく、冬は暖かい。その湧水の上には、大祓いに出てくる「セオリツヒメ」の祠があり、実に荘厳で太古の昔を偲ばさせてくれる。

なぜ、これから先に「水」が重要であるかといえば、10年以内の未来には、世界各地で深刻な水不足が引き起こされることが予想されているからである。「水戦争」という言葉が、一昔前から噂になっているように、この地球上において将来は水を巡っての戦争が勃発されることまでが予言されているが、実際に人口増加や環境汚染、地球環境の大激変も含めて考えると、この先に安全で美味しい水を“安定的”に確保することは、人類にとって大きな課題の1つになると言える。都会にいると実際に耳に挟むことは少ないかもしれないが、今、日本全国の水資源のある地域の至るところで中国人を中心とした外国人が湧水地の確保に急いでいる状態であり、これは表向きは「水ビジネスのため」と思われているが、実は彼らが欲しいのは水だけでなく、安全で豊富な水が湧き出る、そのエリアそのものを必要としているようだ。その中で、世界で最も水資源が豊かであるのは日本であり、日本の“水”および“水資源のエリア”というのは、世界中から狙われている。

電気にしても、電力会社から供給される1つのライン、水にしても水道から供給される1つのラインだけに頼っているのは、そのライフラインが遮断された場合のあらゆる事態を想定すると、非常に危険なことである。これから先は何が起こってもおかしくはないので、なるべく人間のつくったものではなく、自然の生み出すもので最低限の生活が出来る環境を作り出しておくことが重要になると思う。

◎身曾岐(みそぎ)神社の由縁

白川神祇伯王家(しらかわじんぎはくおうけ)とは、明治維新までおよそ800年、神祇官の長である「伯」を代々世襲した王家であり、一般的に「伯家(はっけ)」とも「伯王家」とも言われている。神祇官とは、もともと政治をつかさどる太政官よりも上に置かれ、国家の祭祀を司る官庁のこと。そのため白川家の伝承する祭祀のやり方や行法は、はるか古代より朝廷を中心として行われたものを忠実に継承し、そのすべては天皇御一人のためのものであり、秘儀であった。しかし、明治維新後、国家神道体制となり、「伯家神道」は天皇との関係を絶たれ埋没、白川家も絶えた。ただ、白川家の道統を受け継ぐ人々は、その行法を民間へと広めていき、今も尚、様々ルートから「伯家神道」の祭祀システムの伝承は守られ続けられている。

八ヶ岳南麓で最大規模の神社である「身曾岐(みそぎ)神社」もまた、御祭神である井上正鐵翁が、この白川神祇伯王家の門流として、その奥義をことごとく相承していった。それが現代にまで引き継がれている。身曾岐神社は、最初からこの八ヶ岳南麓の地にあったわけではなく、今から27年前の1986年に東京の東上野から小淵沢へと拠点を移して来た。東京にあった頃は「井上神社」という名前で、八ヶ岳にやって来てから身曾岐神社という名前になった。小淵沢では、1986年に身曾岐神社が遷座されるよりもずっと古くから「禊教(みそぎきょう)」を信仰している人々が多くいたようで、それで八ヶ岳南麓が候補地となったとのことである。


◎ファンタジー

ファンタジー好きの人にはたまらない魅力がある。八ヶ岳周辺は、日本でも有名なUFO多発出現地帯であり、お店や街の人にUFOのことを聞くと、結構な割合で目撃者がいる不思議な土地でもある。では、これらのUFOは一体どこからやって来ているのか?というと、これまた正反対の八ヶ岳北麓エリアには、とてんでもない施設があり、そして富士山麓だけでなく八ヶ岳山麓もまた地底世界とも通じているらしい。