とくおかレディースクリニック~ブログ~

日々、徒然なるままに、書き込んで参ります。
どうか宜しくお付き合い下さい。

8月のラボ便り その2

2023年08月22日 | ラボ便り
8月のラボ便り その2

先日の続きを書かせて頂きますね。

奇形精子率が増えてしまう原因としては、以下のようなことが考えられます。

・精索静脈瘤
精子を使っている精巣を温めてしまう精索静脈瘤がある場合、
その治療を行うことで奇形精子率が改善されることがあります。

・長期間の禁欲
禁欲期間が長くなると、貯蔵されている精子の状態が悪くなり、死んでいきます。
更に、死んだ精子が生きている精子にダメージを与えるといわれています。
奇形精子率が増えるだけでなく、運動精子率も下がります。

・生活習慣
睡眠不足や食生活の乱れ、喫煙など。
近年、過度な飲酒も影響するといわれています。

・過度なストレス

しかし、原因不明な部分も多くあり、
奇形精子を改善する為の治療方法というのは存在しないのが現状です。

奇形精子は、染色体異常を持っている可能性や、運動性が低い為に、
受精まで至らない可能性が高いとされています。

ですので、奇形精子率が高い場合は、タイミング治療や人工授精、体外受精では妊娠率が低く、
顕微授精の適応になることがあります。

しかし、奇形精子が必ず染色体異常を持つ、受精が出来ないというわけではありません。
精子の数が極端に少なく奇形率が高い患者さんで、
正常形態精子が確認出来ないような場合であっても、
顕微授精によってご妊娠・ご出産まで至る例はあります。

何かご不明な点がございましたら、スタッフまでお声がけ下さい。


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