まっしゅ★たわごと

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【府中本町】こんなところに東京行の始発駅

2016年10月03日 23時29分17秒 | 東京



多摩川競艇場からの帰りは西武多摩川線は使わず、シャトルバスを利用して府中本町駅まで出た。多摩川競艇場は中央道を挟んで東京競馬場と対峙している。そして府中本町駅は東京競馬場と立派なペデストリアンデッキで繋がっている。近くを走る京王電車が東府中駅で本線と別れ、府中競馬正門前という駅を構えているが心の動線としては府中本町駅の方が近いのではないかと思われる。



ちなみに、この駅は川崎駅と立川駅を結ぶ南武線とオレンジ色の武蔵野線が乗り入れている。南武線は最新型の車両が入っているのだが、武蔵野線はいまだにみすぼらしい車両しか配備されていない。



立川まで戻るのも遠いので、西国分寺に中央線と接続する武蔵野線に乗るべくホームに降り立ったときのであるが、その時に止まっていた車両の行先表示板に「東京」と書かれているのを見たときに多少混乱した。「え?ここから東京まで営業路線繋がっていたっけかな?」って。



しばらくポカーンとしていたらホームの反対側に「府中本町」行の列車が入ってきた。どうやらこの駅が武蔵野線の終点らしい。てことは反対側の終点はどこか?東京でしょう!ということになる。



実はこの線、府中本町を出るとぐるーっと大回りして埼玉県さいたま市内を走行し、南越谷では東武鉄道と、南流山ではつくばエクスプレスと接続し、そのまま千葉県船橋市内の西船橋駅で総武線と交差し、そのまま京葉線になだれ込み、東京ディズニーランドのある舞浜を通って東京駅地下ホームに滑り込むのである。西国分寺から中央線で40分で東京に至るところをわざわざ過剰に大回りの100分かけて東京に至るのである。行先が東京と書いているのに昭和の時代の写真のように見えるのはそのせいなのかもしれない。



ちなみに、わざわざこんな線路をエッサホイサと作ったわけではなく、元々は貨物用の線路として活用していたものを営業路線用に整備したものらしい。神奈川県内には営業路線して活躍してない貨物専用線がいくつか存在しているが、そのほとんどが地下を通っているので実際にはその存在すらあまり知られていないのも事実としてある。だからと言って、この武蔵野線が将来的に府中本町から南方面に路線を拡大するかどうかはまた別の話なのかなと思った。まだ都内のJRでこんな古い電車走っていたんやなというのが正直な感想である。