名古屋での、とある日の光景との出会いが私に「雨天時の都市の特異な色彩感覚の素晴らしさ」を教えてくれた。そこから始まる梅雨の梅田の20景。
↑ 1 開発中の都市、あるいは未完成な都市
↑ 2 空に溶けゆくスカイビル、そして都市の稜線
↑ 3 ゆるやかな曲面の局面、対決から協調へ
↑ 4 劇画風のポスターか?舞台のチラシか?
↑ 5 実写に見えないのは手前のグレアの加減かも
↑ 6 同じアングルなのに異なったテイストを呈す
↑ 7 存在感を増す建設中のサンケイビル
↑ 8.9.10 動画の一コマに見えるように撮る試行
↑ 11 高層化されたシェルターから汚染された都市を望む
↑ 12 不安定感、ズシーン!!
↑ 13.14 蟻と同じような行の列
↑ 15 四つの風景のモンタージュの可能性
↑ 16 青よりも白いことへの憂鬱
↑ 17 フェイクになり得たかも知れない風景
↑ 18.19 梅雨の梅田の雨だ!
↑ 20 そして、エピローグの不在
こちらは丸ビル。関西の人はコレを見て、たまに「アレ?丸くないやん」と呟く。ソレほんとの話アルネ。
そして、こちらが、新しくオープンした「新丸ビル」である。ちなみにこちらも全然丸くない。丸くないどころか、若干丸みを帯びた丸ビルとは対照に金属的で尖っている印象を受ける。
ブレードランナー的な威圧的で退廃的な印象すら受けるのは私だけだろうか?確かに商業施設として低層階を高層階と分けることで、スカイラインをコントロールしているのは理解できるのだが・・・。
丸ビルの改築工事が済んだときに感じた旧丸ビルへの想いは、この新丸ビルの全面改築が終わった事により、完全に吹き飛んでしまった。もう、それは憧憬や面影などと言えるような代物ではなかったのだから。
新丸ビルは丸ビルと比べて低層階と高層階とのデザイン的な繋がりを完璧に捉えているところは評価出来るが、あまりにも無機質で表情が無さ過ぎる。
両者を並べて見ると、雌雄の様にも見えなくも無い。ところで、何が一体「トランスフォーマーかと思った」のかというと、コレ。
確かに「丸の内ビルディング」の「M」だけど、やり過ぎでねえかい?・・・特にミッドタウンのシンプルなアレを見た後だから、なおさらそう見えるのかもしれない。