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【cinema】『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』

2015-08-14 01:54:33 | cinema

'15.07.13 『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』@TOHOシネマズ六本木

 

予告編などの映像は強烈な印象だったものの、正直見る気はなかった。でも、あまりの絶賛の嵐に、気になって見に行ってしまった(笑)

 

 

ネタバレありです! 結末にも触れています!

 

「核戦争後、石油と水は貴重な資源だった。それらを掌握したイモータン・ジョーは、ウォーボーイズを従え、砦を築き傍若無人にふるまっていた。そこへ現れた流れ者のマックスは、ウォーボーイズたちに捕えられてしまう。そんな中、女性兵士フュリオサがジョーに反旗を翻す・・・」というあらすじ通りで、ここにつけ足すとすれば、追ってきたイモータン・ジョー率いるウォーボーイズ、周辺の他の部族たちとの攻防の果て、マックスとフュリオサたちは砦を奪還するのでした。おしまい。ということになるのだけど、主となる物語がシンプルであればあるほど、それを描き出す世界観の強烈さが際立つ。とにかくヒャッハーだった(笑)

 

今作も監督、脚本、製作を手掛けているジョージ・ミラーによる27年ぶりのシリーズ4作目。旧シリーズはタイトルとメル・ギブソン主演であることは知っていたけど未見。かなり熱狂的なファンがいるシリーズらしい? お友達のtomocoさんもファンで、特に2作目はオススメなのだとか! 今度見てみよう 毎度のWikipediaによりますと、前作『マッド・マックス/サンダードーム』から27年も経ってしまった理由はいろいろあるみたいだけど、とにかく今作がたどった道のりもすごい! 完成したのはまさにジョージ・ミラーの執念だなと思う。本当に作ってくれてありがとう なにしろジョージ・ミラーが今作のアイデアを思いついたのが1998年8月で、しかもL.Aの交差点を歩いている時(笑) この時はまだアイデアの段階だったようだけれど、1年後案をまとめ2001年に撮影をするように設定。しかし、この年9.11同時多発テロの発生により米ドルが暴落。予算が膨大になってしまったため延期となる。2003年に4作目製作を発表。脚本も出来上がっていたが、イラク戦争による世界情勢不安による出荷規制のため、撮影延期を余儀なくされる。 また、オーストラリアドルの価格上昇により、製作費調達が困難となり、映画製作そのものが難しくなってしまったとのこと。

 

2003年の段階ではメル・ギブソンの息子役としてヒース・レジャーが出演予定であったが、主演のメル・ギブソンは最初こそ興味を示していたものの、度重なる延期に興味を失ってしまったそうで、その後ヒースも亡くなってしまった ロバート・ダウニー.Jrの出演話もあったりしたらしいけれど、この中止の間にジョージ・ミラーは『ハッピー・フィート2』の製作に専念していたらしい。しかし、2007年3月17日に「2007 Aurora film maker intiative」で、『マッドマックス4』の製作に意欲を見せる。2009年には3Dアニメ化を模索との報道もあったらしいが、2012年6月に予算面から3D製作はないと発表。2009年10月29日に主演はトム・ハーディと交渉中であること、またシャーリーズ・セロンとも交渉中であることを発表し、彼女が大きな役割を果たすことを示唆した。

 

2011年11月10日に撮影地のブロークンヒルの荒野が大雨の影響で緑化してしまったため、2012年7月から12月上旬までナミビアで撮影され、無事クランクアップ。脚本は以前ジョージ・ミラーがブレンダン・マッカーシーとニコ・ラサウリスと共同で書いたもの。当初は2013年公開予定だったが、撮影の遅れなどにより2014年公開予定となる。しかし、2013年11月から3週間オーストラリアで追加撮影が行われため、最終的には2015年5月16日公開予定となった。約480時間以上の場面を撮影したが、最終的には120分の劇場上映となったとのこと。なにそれ ちょっと全部見たいんですけど! とはいえ480時間はさすがにむりか(笑) とりあえず、Blu-ray版には劇場版でカットされた5つの小さなシーンや、モノクロのサイレントバージョンなどが含まれる予定とのこと そうそう!豆知識として2015年5~8月にかけてDCコミックから映画本編の前日譚にあたる全4冊のコミックが発売されるそうで、これはジョージ・ミラー、ニコ・ラサウリス、マーク・セクストンの共同執筆とのこと。もちろん作画は別。

 

と、長々とWikipediaを見ればよいことを書いているのは、あまりの紆余曲折ぶりに感動したのと、自身の備忘のため。イヤ、よく挫折しなかったわ! ホント尊敬する。まぁ、映画製作ってこういうこともあったりするのでしょうけれど、それにしても何度ダメになっても諦めないのはスゴイし、諦めずに作ってくれてよかった そして、前述したとおり、そもそもの脚本通りらしいけれど、この紆余曲折中に練りに練られた部分はあるのかな?と思ったので残しておくとする。

 

さて、いきなりネタバレしてしまうけれど、ストーリーとしては放浪者のマックスが、独裁者の砦から逃れた女性たちと共に、理想郷を目指すけれど、結果砦を奪還することになるというもの。主となる話はシンプル。1本の筋が通っている感じ。ただし、核問題とかさまざまなテーマが隠されているのは間違いない。でも、ほとんど説明がないので自分で感じ取っていく感じ。なので、そこに気付かないとシンプルなストーリーということになる。この作品がすごいのはそのシンプルなストーリーだけしか理解していなくても、十分おもしろくて楽しめるということ。前3作を見ている前提ということもあるとは思うけれど、そういうことじゃなくてそもそもクドクド説明しようという気はない気がする。それが潔くていい。

 

主役はマックスだけど、今作の主役はフュリオサなのかも? 前述したとおり前3作は未見なので、このシリーズの描かれ方が分からないのだけど、今作に限って言えば、シリーズの主役マックスと今作の主役フュリオサという位置づけなのかなと。ただ、マックスについてもフュリオサについてもほとんど説明がない。冒頭、長髪で登場したマックスは、荒野でいきなりトカゲを足で踏みつけ、生きたまま食べてしまうけれど、何故彼がこんな行動をするのかも一切謎(笑) マックスはしばしば少女のフラッシュバックを見る。どうやらこの少女の命を救えなかったらしい。この少女についても説明がないけど、これは娘? この辺りは前シリーズを見ていれば分かるのかな? その後、愛車に乗って走り出したマックスを車で取り囲む白塗りの男たち。抵抗するも捕えられてしまう。洞窟のようなところに連れて行かれたマックスは、逃亡を図るが結局逃げ切れず再びつかまってしまう。このチェイスも見ごたえありだけど、この白塗りの男たちが誰なのかの説明はなし。TL情報などで彼らがウォーボーイズであることは分かっていたけど、最初から最後まで詳しい説明はなし(笑)

 

ウォーボーイズたちや、それよりも小さな白塗り+目の周り黒々な少年たちは、イモータン・ジョーを崇拝しているらしく、彼に認められてヴァルハラへ行くことを夢見ているらしい。このヴァルハラってワーグナーの「ニーベルングの指輪」にも出てくるあのヴァルハラ? 毎度のWikipediaによると選ばれた戦士の魂が集められる宮殿らしい。北欧神話によるものらしいから、「ニーベルングの指輪」のヴァルハラとも同じだね。ということは、やっぱりこの辺りのことが下敷きになっているっぽい。後述するけどフュリオサたちの姿もワルキューレっぽいし。

 

なにやら腫瘍だらけの体を防護服(?)に包んで、民衆の前に出るイモータン・ジョー。水を掌握している彼は、人々に与える水を制限して、彼らを支配している様子。後に車のエンジンを冷やすため(?)に母乳を使用しているシーンが出てくるけれど、とにかく水が貴重なようで、代わりに母乳を得るため女性たちが搾乳機をつけられいたりする。何これと思わず笑ってしまったけれど、よく考えると乳牛が同じように搾乳されていることを糾弾しているのかな? 確かにそう考えると酷いとは思うけれど、自分としては牛乳大好きだから複雑

 

ウォーボーイズたちは具体的に何をしているのかイマヒトツ分からないのだけど、要するに他の侵入から砦を守っているということなのかな? 1人1人の知性や戦闘能力はさほど高くなさそうだけど、とにかくヴァルハラに行くことを夢見て、イモータン・ジョーを盲信し捨て身で戦うので怖いものなし。何故彼らがそんなにヴァルハラに憧れているかといえば、彼らはどうやら長くは生きられないらしい。後に重要な役割を果たすニュークスも余命わずかで、フュリオサの裏切りに際しての出撃許可が下りず、マックスを輸血袋として連れて行くことを条件にOKしてもらえるくだりがある。ニュークスは白血病なのかな? イモータン・ジョーも腫瘍だらけだし、2人の息子も1人は呼吸器系に疾患があるようだし、1人は歩行困難な奇形。これはおそらく冒頭にあった核戦争の影響ということなのでしょう。

 

フュリオサはこちらも貴重な資源であるガソリンを運ぶ任務を負っていたが、反旗を翻す。彼女が運転するトラックにはイモータン・ジョーの妻たちが隠れて乗っていた。スプレンディド、トースト、ケイパブル、ダグ、フラジールの5人の美女たちは、健康体の我が子を望むイモータン・ジョーにより受胎母体として囲われていた。同情したフュリオサが彼女たちを連れて、自らの生まれ故郷である緑の大地を目指すというのが今作のメインストーリー。バカと言ったらバカなんだけど、ストーリーとしては筋が通っているし、フュリオサを含む女性たちの悲しさや、ウォーボーイズたちの切なさなどもしっかり感じられるところがスゴイ


フュリオサの反乱を受けて、イモータン・ジョーはウォーボーイズと共に出撃! TLで話題になってた「V8! V8!! V8!!!」っていうのは車のことなのか? 彼らが乗ってるのは基本改造車みたいなので、車に詳しいとより楽しめるのだと思う。自分は全く詳しくないので元の車とかは分からなかったけど、以前記事書いたパロディ動画(コチラ)にもなっていた火を噴くギター弾きが乗ったスピーカーだらけのが好き あの車の意味が分からない(笑) でも、その意味が分からないのデザインが好き(゜∀゜)ラヴィ!! なので、車の前に括りつけたマックスから輸血しつつ、キャーキャー喜んで車を走らせるニュークスも当然好きにならずにいられない 血液型は一致しているのか?などのツッコミすら浮かばないDS(どうかしている)感 そのアクションシーンのスピード感とともに楽しくて仕方がない!


ウォーボーイズたちは何度も言っているとおりヴァルハラに行くことを夢見ているので、戦死(?)してしまうことに迷いはない。むしろ名誉の戦死を遂げたがっている様子。でもそこに悲壮感は全くない。自分でここが勝負どころだと感じると、仲間に口の周りに銀スプレーをかけてもらい「Witness Me!(俺を見ろ!)」と叫ぶ。これは後にとっても切ないシーンで出てくる対比となっている。口の周りって書いちゃってるけど、実は歯にもかけちゃってる銀スプレー。インパクト大なのだけど、これをする意味は全く分からない。でも、なんだか楽しそうだからOK

 

さて、何度も書いてるけど説明がほとんどないので、主人公マックスがどういう人物なのか一切不明。旧シリーズ見ていること前提なのかなとも思うけれど、直近の作品から27年も経っているのだし、いくらDVD時代とはいえ事前に復習してこいというのも乱暴な話。旧作見ている方が楽しめるとは思うし、トム・ハーディ版として新シリーズ開始なのだと思うけれど、今作のみ見ても十分楽しめる作りになっている。時々フラッシュバックでおそらくマックスが過去に救えなかったのであろう少女が出てくるので、トラウマを抱えた人物であり、荒野を1人さすらっている人なのだということが分かればOKってことなのでしょう。フュリオサのキャラが強烈なので、主人公としてのマックスの存在感が薄れてしまった感は否めない。それでも輸血袋としてあれだけ血を抜かれてもガンガンにアクションをこなせるなんて不死身かと思うけれど、その辺りは旧シリーズ見てたら分かるのかな? でも、全体的にツッコミどころ満載だし、その程度のことは全然OK! 『ダークナイト ライジング』(感想はコチラ)で、トム・ハーディが演じたべインみたいなマスクを、ヤスリでギコギコして外そうとしてるのに、どんどん襲われてしまうの笑える。

 

輸血袋としてニュークスに連れ出されたマックスは、車が横転したことにより辛くも脱出! と、なるはずだったけれど、ニュークスとしっかり手錠でつながっていて外れない・・・ 仕方がないので気を失っているニュークスごと逃げることに。何故かマックスは片方のブーツを脱がされている。これ脱がされるシーンがあったけど、なぜ脱がされたのか、なぜ片方なのかは不明。こちらも仕方がないのでニュークスのブーツを脱がして履く。サイズは合っているのか?とか思うけれど、そういうツッコミがむしろ楽しい(笑) マックスはフュリオサたちに合流する。すんなり受け入れられるわけでもないけれど、その辺りは割愛 

 

ニュークスは最初こそ抵抗していたものの、物事をあまり深く考えない性質ゆえか、自身も助かりたいからか彼らに協力するようになる。元々メカニックだったようで、エンジンを直したり、ガソリンを口に含んで吹きかけて、エンジンの回転数を上げる(?)をしたりする。その彼の姿がとっても純粋で愛おしくなってくる。ウォーボーイズは坊主頭で白塗り、目の周りを真っ黒に塗っていて、表情が分かりにくいのだけど、ニコラス・ホルトの美しい瞳と相まって、とにかくニュークスの純粋さが愛おしくなってくる。後に妻の1人ケイパブルと心を通わせて、2人は恋人になるのかと思いきや

 

フュリオサが妻たちを連れて目指しているのは自分の故郷。彼女は少女の頃に母親と共に連れ去られた。母親はすぐに死亡。その後彼女がイモータン・ジョーのもとでどのように過ごしてきたのかの説明はないし、彼女の左腕は肘から下がないけれども、生まれつきなのか戦闘によるものなのか、虐待によるものなのかも不明。それを語るフュリオサの表情から決して幸せではなかったことは分かる。まぁウォーボーイズのようにジョーを盲信できなかったのであれば、間違いなく不幸でしょうね・・・ 核戦争後緑は失われたけれど、彼女の故郷には確かに緑があった。だから、その地を目指す。途中通り抜ける他者の陣地(?)では、ガソリンを供給することで話がついていたようだけれど、ウォーボーイズを連れたジョーや、足首が巨大化してしまった人食い男爵なども加わった追っ手を引き連れてしまったことから、バイク隊に追われることになったりする。

 

そういうかなり激しいカーチェイスが次から次へと展開するのだけど、合間合間に美しい妻たちがホースで水を浴びるシーンが入ったりして緩急がつけられる。ホッとする瞬間であり、一応彼女たちが誰であって、何をしようとしていて、どこに向かっているのかなどが分かる仕組みになっている。相変わらず詳しい説明はないけれど、理解不能ということはない。前述したけど、20代と思われる若く美しい妻たちよりは年上だけれど、十分美しいフュリオサが以前彼女たち同様"妻"だったことがあったのか、坊主頭に戦闘服を着込んだ戦士としてずっと生きてきたのかは不明。どうやらWikipediaの人物紹介によると、メカニックとしてジョーの信頼を得て、大隊長になったということが前日譚であるコミックに描かれているそうだけれど、今作ではその辺りは語られない。いずれにしても、彼女が幸せではなかったことは間違いないのでしょう。

 

たどり着ついた故郷は女たちが守っている。しかしそこに緑はなかった・・・ この女たちがカッコイイ! 若い女性は全て奪われたのか中高年の女性ばかり。中でも若い女性が全裸で囮になって警戒するなど、ここの暮らしも厳しいものがあるらしい。敬意をこめてBBAたちと呼ばせて頂くけど、バイクに乗ってライフル銃を撃ちまくる彼女たちの姿は圧巻。

 

求めていた故郷は失われていたということで、新たな楽園を探そうと出発するけれど、そこでマックスから提案が。どこにあるか分からない楽園を探すより、既にある楽園を奪還する方が確実だ。そう、イモータン・ジョーが自分たちを追って不在となっている今、先回りして砦を奪ってしまえばよいのだ! そこからBBAたちも加わった激走が始まる。途中、自分のブーツを見つけたマックスが、ニュークスに奪ったブーツを返すくだりは、何かの意味を暗示していたりするのかな? そういう一見よく分からないけど気になるシーンやエピソードが多く、それらに意味があるのかどうか気になるところ。

 

BBAたちだけでなく、妻たちも彼女たちなりのやり方で戦う。もちろんマックスもフュリオサもニュークスも。何人かは命を失う。ジョー一番のお気に入り身重のスプレンディドが亡くなるシーンは悲しい 美しいシーンではないのに美しいと感じてしまう。美は偉大なり 砦まであと少しというところで、ずっと乗っていたトラックを捨てなければならない状況になる。1人1人奪った車に乗り移るが、1人残るニュークス。心配そうなケイパブルに「あとからすぐ行く」と、これはもしや?と思っていると・・・ 死を覚悟したニュークスがケイパブルに「Witness Me!(俺を見ろ!)」と言うと、彼女が手を伸ばし何かを受け取るようなしぐさをするシーンが感動的 この映画で一番切なくて、一番美しいシーンだかった。戦死してヴァルハラに行くことを夢見ていた青年が、人を思い思われ、最後に生きたいという目をする。ここのニコラス・ホルトが素晴らしい! きっとヴァルハラに行けたと思うよ!o(`・д・´)o ウン!!


そんなこんなで砦に辿り着く一行。予想していたよりも犠牲は少なかったか? 砦の水が解放されるシーンは圧巻。ここはちょっと感動して涙出た よく考えると反逆したフュリオサを追いかけてただけで、結局砦に戻ってるだけだったりするし、その間画面上に展開しているのはカーチェイスとアクションシーンばかり。でも決してそれだけではなくて、きっと根底にはもっと深いものが描かれていると思う。核問題やエネルギー問題もそうだし、人間の尊厳とか、支え合うこととか、守るべきものとか・・・ そういうのを全く押しつけがましくなく、こんな感じで見せるのがスゴイ! だからこれは本当にバカ映画なんだけど、決しておバカ映画ではないし、中身のない映画ではない! 素晴らしいバカ映画


もっと書きたいことたくさんあったけど、十分長いしもういいか(笑) そうそう! 今作にスリット役で出演したジョシュ・ヘンマンがRedditでAMAをしたのだけど、コチラ(【マッドマックス4】ジョシュ・ヘンマンだけど、なんか質問ある?【X-MEN:フューチャー&パスト】|Ask Me Anythig!!!/【海外版】なんか質問ある?)で翻訳して紹介してくださっている。それによると、ジョージ・ミラーは"感じが良い人。優しいテディベアみたいな男。頭の中はジェット燃料で動く巨大なサーカスが年中無休で荒れ狂っている"とのこと。まぁ、こんな映画撮れるんだからその通りなんだと思う。だって前述したけどスピーカー山積みにした車で、火を噴くダブルネック・ギターを弾きまくる男を乗せて走らせる意味が分からない!(笑) 最高に楽しかった! 


キャストは全員素晴らしかった! 何度も何度も言ってるけど、こういう作品て役者の演技を評価されにくい傾向にあるけど、こういう現実離れした作品こそ演技力って必要なんだと思う。そこにリアリティを持たせないといけないし、かといってあまりに現実的でもダメ。そいういう意味で素晴らしかったと思う。イモータン・ジョーのヒュー・キース・バーンは前シリーズでも同役を演じたんだっけ? 前シリーズでもこんなぶっ飛んだ役だったのか不明だけど、この狂いっぷりは良かった! 主役だけど影の薄かったマックス役だけど、トム・ハーディ良かったと思う。別記事にも書いたけど、ファンにはなり切れていないトム・ハーディ。でも、やっぱり演技上手い。セリフも少ないし、ほとんど説明がないけれど、黙々と的確な判断を下しつつ、激しい部分も持つマックス像は出来ていたと思う。トラウマ部分も含めて次回以降にはもう少し分かるのかな? 


とはいえ、今作で自分の心をとらえたのはマックスではなくて、フュリオサとニュークス。フュリオサについては前述したとおり、製作段階でマックスと同じくらい大きな役であると発表されているのだから当然なのだけど、やっぱりシャーリーズ・セロンはスゴイ! 男性顔負けのアクションをこなしても美しい! 坊主頭で汚れた戦闘服、目の周り真っ黒でも美しい! ある意味、民衆を導く自由の女神なんだろう。砦を奪還した彼女が人々を導くのだろうし・・・ その辺りの怒りの中に感じる冷静さ、戦いながらも平安を求める感じ。その強さを感じさせて素晴らしい そして、ニュークスのニコラス・ホルトがイイ! 最初はイモータン・ジョーを盲信していて、ちょっと考えの足りない感じに見えていたけど、後のマックスとのやり取りとか、ケイパブルとの感じを見ていると、ああこの子は純粋なんだと思わせる。その無垢な表情が泣ける 前から上手いとは思っていたけど、この素顔がほとんど分からない目の周り真っ黒メイクで、このピュアさを感じさせる演技はスゴイ! 


とにかく、語り出したら止まらないくらい楽しかった これは大画面で見なきゃダメでしょう!  4DXとかで見て最高だったとか、極音上映が素晴らし過ぎるとかtweetたくさん見かけた。自身は2D字幕版で見たけど大興奮だったので、とっても気持ちが分かる。1人じゃちょっと恥かしいけど4DXで見たかったな。全部のシーンがバカで最高! もちろんホメてます!! だって人食い男爵はスーツ着てるけど、乳首部分だけくり抜いてあるんだよ しかも乳首にピアスしてるし。一体どういうことなのか(笑) 


とにかく楽しみたい人必見! 是非是非映画館で見て欲しい! でも、感想書くの遅くなっちゃったからもう上映している映画館ほぼないか・・・ でも、たしか立川シネマシティの極音上映は8月いっぱいやってるんじゃなかったかな? ちょっと遠いけど行く価値ありだと思う とにかく見て-----


『マッド・マックス 怒りのデス・ロード』Official site


もう予告編貼っておく! ドゥゾ♪(っ'ω')っ))


映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』予告編

最高


ニュークスの特別映像があったので貼っておく!ドゥゾ♪(っ'ω')っ))


映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』特別映像「ニュークス」【HD】2015年6月20日公開

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