WALKER’S 

歩く男の日日

久万郵便局

2011-06-27 | 日記

 今日も控えめに6.2km歩く。明石寺を出て67.5kmの地点、久万郵便局の前まで来たことになる。実際の道では次の札所大宝寺まではわずか1.2kmなのだけれど、歩数計の設定はあと11km歩かないと着かない事になっている。


夏は来ぬ

2011-06-27 | 日記

 おはようパーソナリイティ、8時台の今週のお天気ミュージックは「夏は来ぬ」。今年もこの曲が聴けてほっとする。童謡唱歌の中で最も好きな曲だけど、なくなっても仕方のない曲でもある。最近ある小学校の音楽教科書(教育出版、平成16年)に掲載されたけれど、それまでは四十年もの間義務教育の音楽教科書に載ることはなかった。さほどにこの詞は古いし難しいので現代の子供にはなじめない。作詞者は近代歌壇の重鎮で第1回の文化勲章受章者、佐佐木信綱、この人の孫である佐佐木幸綱(早稲田大教授)の弟子になったのが俵万智さん。三重県にある佐佐木信綱記念館の文庫には彼女の著作が所蔵されていた。
 作曲者は小山作之助。團伊玖磨氏は著作の中で次のように彼の才能を讃える。
 『先ず、この作曲者は、長い歌詞を歌にまとめることが上手だった事が判る。長い歌詞を上手に歌にまとめられれば、歌の作曲者としては先ず一級と言って良い。勘だけではない方法論がそこには必要となって来るからである。
 その方法として、この作曲者は、明治の唱歌としては珍しい早いテンポを設定し、音符を細かく分ける事を実行した。この「夏は来ぬ」の中間、”時鳥早もきなきて”の部分にもその傾向が見える。
 その上、皆に親しまれている五声音階に基調を置きながらも、単なるヨナ抜き節の凡俗さを嫌って、音階の第四音ファを巧みに旋律に入れていくのもこの人の特徴だったと言える。
 やたらにセンティメンタルでのろのろとした歌が多く、それを破る場合には軍隊調のマーチ・テンポのものしか無かった明治時代の唱歌の基本的音楽的内容に比べて、作曲家小山作之助の仕事は輝いている。』