WALKER’S 

歩く男の日日

高野山にて

2008-11-28 | 日記
 その高野山に今年も行って来ました。それにしても溜息の出るような文章です。この文章はエッセイ「高野山管見」の冒頭部分です。これが文学というものだと改めて恐れ入る。ワープロで変換されない難しい言葉が次々に現れる。幽邃(ゆうすい)四時(しいじ)勤仕(ごんじ=広辞苑ではごんし、きんし)虚空(そら)都鄙(とひ)異域。これらの言葉は変換はされないけれど、総て広辞苑には載っているものです。この文学碑は今年の9月24日、高野山真言宗総本山・金剛峯寺が2015年の開創1200年に向けた山内整備の一環として設置されたものです。生前司馬遼太郎は文学碑の設置はほとんど断っていたので、この文学碑は本当に希少なものになります。設置場所は奥の院への参道入り口、一の橋を渡ってすぐの所にあります。
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高野山の司馬遼太郎文学碑

2008-11-27 | 日記
 高野山は、いうまでもなく平安初期に空海がひらいた。
 山上は、ふしぎなほどに平坦である。
 そこに一個の都市でも展開しているかのように、堂塔、伽藍、子院などが棟をそびえさせ、ひさしを深くし、練塀をつらねている。枝道に入ると、中世、別所とよばれて、非僧非俗のひとたちが集団で住んでいた幽邃な場所があり、寺よりもはるかに俗臭がすくない。さらには林間に苔むした中世以来の墓地があり、もっとも奥まった場所である奥の院に、僧空海がいまも生けるひととして四時、勤仕されている。
 その大道の出発点には、唐代の都城の門もこうであったかと思えるような大門がそびえているのである。
 大門のむこうは、天である。山なみがひくくたたなずき、四季四時の虚空がひどく大きい。大門からそのような虚空を眺めていると、この宗教都市がじつは現実のものではなく、空に架けた幻影ではないかとさえ思えてくる。
 まことに、高野山は日本国のさまざまな都鄙のなかで、唯一ともいえる異域ではないか。
                               司馬遼太郎  
 
            
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11月25日(火) 近畿大学吹奏楽部 第48回定期演奏会

2008-11-26 | 演奏会
 バレエ音楽四季より「秋」      Aグラズノフ
 すべての答え             清水大輔
 ユーフォニアムと吹奏楽の為の
          交響的変奏曲  Jカーナウ

 シダス                 Tドス
 組曲「展覧会の絵」        Mムソルグスキー

 アンコール  スラブ舞曲第3番  Aドヴォルザーク
          パントマイム     Pスパーク
          ブライアンの休日  内藤淳一

 7時の開演で、実際に始まったのは7時15分、おかげでアンコールは全く聞けませんでした。それでも帰宅したのは23時10分。高野山にも行って来たのでひどく疲れました。でも演奏は最高でした。音楽を判断したり判定したり評価するより、先ず楽しめました。それぐらい各パート、各ソロのパフォーマンスは優れていました。特に素晴らしかったのはトランペットパート、展覧会冒頭のソロはうまかった、ぼくが数年前に聴いた読売日本交響楽団よりうまかった。そしてサミュエルゴールデンベルグのピッコロトランペットも力強かった。そして何よりパートとしてのまとまりが美しかった。アタックの無駄な音がほとんどなくて美しい、それが全員に行き届いていて、常にきれいにまとまっていて、もっともっと聴いていたいという感じになる。
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11月24日(月) 関西学院大学応援団総部吹奏楽部 第47回定期演奏会

2008-11-25 | 演奏会
 A Song for Kwansei      山田耕筰
 「スペイン狂詩曲」より      Mラベル
 Be Thou My Vision        DRギリングハム
 アルメニアンダンス         Aリード

 Extreme Make-Over
  ~チャイコフスキーの主題による変容~   Jデメイ
 交響詩「ローマの噴水」            Oレスピーギ

 アンコールはフィルモアのヒズオナー。正味の演奏時間は88分。アルメニアンダンスの全曲を聴くのは何年ぶりのことかと調べてみると、大阪経済大学の79年、近畿大学の82年以来だということが判った。26年もの間、生でこの全曲を聴く機会がなかったことになる。曲はものすごくいいけれど、やはり長さがネックになるのだろう。4楽章で32分、オリジナル曲としては長すぎるし、パート1だけで充分だと考えるのは全く自然なことです。パート1だけだと関大などは3回も定期演奏会で採り上げている。パート2の終楽章「ロリの歌」には忘れられない演奏がある。79年のコンクール、尼崎西高校の演奏、県大会で聴いたとき体中が震え上がるくらいのすごい演奏だった。もちろん県グランプリ、全国大会まで進み銀賞を獲得した。このときの印象が強すぎて近大の演奏がどうだったかほとんど覚えていないくらいです。今回の関学の演奏は、それに比べてもよかった。すごくよかった。各パートのバランスセパレーションがすごく良くて、声部の輪郭がくっきり聞き取れる、特にホルンの出所は全部きれいに浮かび上がってかっこいい。そして、ホールの特性でもあるのだろうけれど、吹奏楽の迫力が自然に、きれいに、うるさくなく客席に伝わってすごく盛り上がる。ロリの最後は、本当に久しぶりにぞくっとするくらいでした。
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高野山1dayチケット

2008-11-17 | 日記
 四国から帰って明日で丁度半年になる。来年の予定は帰ってしばらくしてから、考え始めたけれど、いまだに最終稿はできあがっていない。できたと思っても、地図を眺めていると新しい道が浮かび上がってきたり、パソコンをいじっていると新しい遍路宿が見つかったりするのだ。最も気になっている遍路宿は、道後温泉本館の近くにできた「道後あい」です。相部屋のみの3000円ですが、道後温泉の入浴券と朝食も付いている。ぼくは6回もあの道後温泉の前を通っていながらまだその中には入っていない。大いに心引かれるけれど、相部屋で大丈夫だろうかという懸念もあるし、去年のカプセルホテルとさほど変わらないだろうという感じもする。大洲から松山まで無理をすれば3日で行けるけれど、それを4日で楽してもいいのかという思いもあって、大いに悩ましい所。それはさておき、いよいよ来週の火曜は高野山に出かけねばならない。来年は初めて八十八ヶ所の納経帳を持っていくので、御朱印を頂かなくてはならない。今年はすごく便利なチケットを見つけたので、ケーブルもバスも乗り放題。昨年のように険しい山道を登る必要もなく、時間の余裕もあるので霊宝館も見学することができそうです。
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1000人のアルメニアンダンス

2008-11-15 | 演奏会
 フェスティバルホールが閉館になるので、淀川工科高校のグリーンコンサートは大阪国際会議場で行われるものとばかり思っていたら、大阪城ホールでの1回きりの公演だと、昨日のムーブで紹介されていました。チケットはチケットぴあやローソンチケット(Lコード=52632)でも発売されるので京阪森小路まで行く必要はありません。
 今回は創部50周年記念演奏会ということで、メインは1000人のアルメニアンダンス、部員は200人なので、残りは一般公募で、すでに申し込みは締め切りになったようです。企画としてはおもしろいけれど、はたして音響がどうか。
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11月13日(木) 第20回 ザ・コンチェルト・コンサート

2008-11-14 | 演奏会
 大阪音楽大学の選抜学生による協奏曲の演奏会です。オーケストラはザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団。指揮は小田野宏之。

 バストロンボーンとオーケストラのための協奏曲    Jウィリアムズ
 フルート協奏曲                     Jイベール
 クラリネット協奏曲第1番へ短調 op73         CMvウェーバー

 毎年のことながら、音大のオーディションを勝ち抜いてきた人たちですから、本当に自信に満ちた演奏で感服させられる。確実なテクニックと豊かな表現力、それ以上に「どうだ」というような客席に向かってくる闘志満々の演奏。演奏家にとってそれが一番大切なことなのだと大島先生が言われたのを思い出す。
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姫路ミュージックストリート 続き

2008-11-06 | 演奏会
 シュペートという作曲家は初めて見る名前です。モーツァルトの主題というのは歌劇「魔笛」の第7曲、パミーナとパパゲーノの二重唱「恋を知る男たちは」の旋律です。ベートーベンもこの主題でチェロのための変奏曲を書いている。最初は緩やかなメロディで始まり、次第にテンポが速くなり、最後は非常に細かい音符が続く超絶技巧で集結する。それを全く難しいと感じさせないのがプロの技。最後の変奏などはアマチュアが何ヶ月練習しても到底吹きこなすことなどできない難しいフレーズが続くのに、彼女は軽々と吹いているような感じだ。自由自在、それこそがプロの本領というものだろう。
 今回はアレンジの曲が多く、クラリネットの特性、表現力を発揮する曲が少なかったのですが、その分歌を楽しむことができました。特に嬉しかったのは音程です。音程がぴたりぴたりとはまってものすごく気持ちいい。プロなら音程が合うのは当たり前じゃないか、と思われるでしょうが、たとえば大阪音楽大学の選抜学生の演奏などを聞くと、テクニックは抜群で文句のない演奏を披露するのだけれど、高音部の音程(高いE,F,Gあたり)になると首を傾げたくなることがある。あまり出てこない高い音程をきっちり押さえるのはさほどに難しい。これもプロならではの技と言える。
 そして、吹奏楽にしろ、オーケストラにしろ何十人という奏者が一斉に吹くと音程が合っているかどうかは正確には判断しようがない、たとえ50人のうちの一人の音程が少し狂っていたところで客席の後の方では絶対聞こえない。だから、音程を気にしたり楽しむということはあまりできない。だから今回のような室内楽、二重奏だと音程が合っているのが常に正確に聞き取ることができてとても嬉しくなる。タイトル通り、本当に室内楽のごちそうを頂いているという感じになる。 音程だけでなく、音質、音量を完全にコントロールしなければならないので、こういう技術的には簡単に思われるアレンジの曲の方が、かえって難しい、別の難しさがたっぷりあるということも感じました。
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11月2日(日) 姫路ミュージックストリート 室内楽のごちそう

2008-11-03 | 演奏会
 副題は ~恋する二重奏~
 上田希さんのクラリネットと藤井快哉さんのピアノの演奏会です。

 ブコリック                  Eボザ
 夢のあとに                 Gフォーレ
 愛のあいさつ                Eエルガー
 モーツァルトの主題による序奏と変奏   Aシュペート

 3つのロマンス op94             Rシューマン
 3つのロマンス op22             Cシューマン
 クラリネットソナタ第2番第1楽章     Jブラームス

  アンコールはドビュッシーの亜麻色の髪の乙女、これら8曲のうちクラリネットのオリジナルは3曲だけです。フォーレは歌曲、エルガーはピアノ独奏(後、管弦楽、ピアノ連弾に作曲者自身が編曲)、ロベルトシューマンはオーボエとピアノ、クララシューマンはヴァイオリンとピアノのために書かれた曲です。Rシューマンの曲は現在ではクラリネット以外にもヴァイオリン、チェロ、フルート、ホルン、トロンボーンのためにアレンジされて演奏されているそうです。作曲者自身がそれを容認していたそうです、貴重なソロピース。
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