WALKER’S 

歩く男の日日

恩山寺の宿

2023-03-28 | 日記

 知り合いのお遍路さんが一昨日恩山寺近くの民宿ちばに泊まった。同宿はいなかったという。彼女と同じ日焼山寺に登った人は20人ほどいたというのに。理由ははっきりしている。鶴林寺の登り口に宿をとるのがほとんどマストになっているからだ。登り口から先の宿と言えば22番まで500mの山を二つ越えた後にしかない、三つ目の大根峠もあるからほとんどの人が登り口近くの宿から歩き始めることになる。もちろんオプションはある。太龍寺を4km下ったところにほたるの宿ができたし、鮒の里はそのあたりくらいなら送迎してくれる。ちばから22番まで歩ける人はごく限られた健脚の人だ。だから井戸寺の松本屋はいつも満室になるし徳島駅周辺で宿をとる人も多くなる。なべいわ→大日寺→徳島駅→登り口。が無理のない計画になる。ひと昔前は太龍寺下の龍山荘と坂口屋に泊まる人が多くてちばからそこまでなら多くの人が行けたけれど二つの宿がなくなって歩き方が変わってしまった。道の宿そわかもなくなってますますちばには泊りにくくなったということかもしれない。


外国人が半分

2023-03-22 | 日記

 昨年の春蒲原のヘンロ小屋で少し話をした「時速3km」さんが大岐の浜の女将に聞いたところ、今のところ外国人が半分だと、徳島の宿の人も同じようなことを言っていた。元々日本人が歩き始めるのは3月中旬からがメインなので割合が低くはなっているのだろうけれど、それにしても5割というのはコロナ前のこの時季でもそんなに多くはなかったと思う。3年間の思いが爆発したということかもしれない。ぼくは逆打ちとはいえ4月になってからの旅立ちなのですでに終わってしまっている人も予想以上に多くなってしまっている。すでに香川の宿のFacebookにも外国人のお遍路さんの姿が見える。
 昨日は知り合いの松山のお遍路さんがスタート、時速3kmさんは3日後から、奈良のご夫婦は5日後から、さてさて何人のお遍路さんと再会できるのでしょうか。ヒーさんは3週間で松山だから十分追いつける見込みだし、エリーさんは今宿毛あたりだから西条の前後か。札幌の高橋さん、国立の福岡さんは出発時期が不明だからどうなるか、秋に恩山寺で会った新潟のカップルにも再会できる可能性は僅かだけどある。


らんまん

2023-03-21 | 日記

 新しい朝ドラのプロモーション番組を見ていたら牧野博士は佐川町の造り酒屋の生まれ、と聞いてピンときた。ぼくは3年前その前を歩いたのではないか。


 さらに100m、左の白壁は?


 あの有名な司牡丹でした、高知は土佐鶴だけかと思っていた。

普通のお遍路では内陸の佐川町は通らないけれど新四国曼荼羅霊場では須崎市から佐川町を通って58番札所峰興寺のある越知町に入る。ちなみに牧野博士は明治の中頃に造り酒屋は人手に売り渡しそれを引き継いだのが司牡丹であるということでした。


宿選びは正解のないパズル ④

2023-03-13 | 日記

 ぼくのモデルプランの20kmの方にはあまりお薦めできない宿も仕方なく載せています。今治のホテルバリインです。この宿には泊ったことはないのですが水道の水が飲料不適だと聞いています。今治駅の近くの喜助の宿も飲料が不適でおまけに洗面台もなくて大いに困惑したものです。次の日のための水も汲んでいくことができないというのはかなりの減点になりますがほかに宿がないので載せるしかなかった。少し先にある伊予富田駅から電車で今治か壬生川の宿に泊まってほしいと本当はそこまで書きたいけれど、ややこしい感じになりそうなので止めました。
 それから愛南町の民宿磯屋は現在は食事はしていないそうです。食事の時間に女将のお話が聞けないのはいかにも残念です。
 モデルプラン(20km)の4日目、5日目の宿もすごくお薦めという感じではなくて、距離を合わせただけです。「もりあんLOFT」からだと神山の役場の近くまで4km歩いてそこから13番大日寺までバスに乗る。そして「歩き遍路宿びざん」まで15km歩く。次の日は徳島駅から中田駅まで電車に乗れば鶴林寺の登り口まで歩行距離はちょうど20kmになる。「みかんの宿」に泊まればおすすめの宿ばかりになる。「みかんの宿」が満室の場合は1.6km手前にある「もみじの里」に泊まればよい。そして次の日は太龍寺から6km先の阿瀬比のヘンロ小屋までパンダ屋に迎えに来てもらう。そうすれば500m二つの山登りも無理なくこなせると思います。
 と、ここまできっちりお話ししたかったけれど交流サロンではできないままで少し残念なままお別れするしかなかった。
 遊庵には必ず泊まるでしょうから、その2~3日後は何とか合わせて「温古社」にはぜひ泊ってほしい。遍路宿としては特異な特別な感じが味わえると思う。そうすれば次の日は「なずな」、この宿も外してはいけない遍路宿でしょう。次の日は巡航船に乗ってゲストハウス恵まで21km。

  もみじの里 TEL=090-5276-2367 2食付き7000円


宿選びは正解のないパズル ③

2023-03-12 | 日記

 乗り物を使うか使わないかで宿選びも大きく変わってくる。初めてのお遍路では乗り物を使わないという人が多いと思うけれど、最初のお遍路で乗り物に乗ってしまったので2回目は乗らないと決めて歩いているという人に会ったこともある。3回目4回目のベテランともなると躊躇なく乗り物を使う人もいる。須崎から電車で中村まで行ってすぐバスで38番を往復して中村に泊まるという人にも会った。その日は須崎のなずなから巡航船にも乗って1日で180km以上進んでしまったことになる、歩き遍路としては逆にもったいないという感じがしないでもない。
 27~28も電車に乗る人が多い。外国人お遍路さんにも車内で会ったことがある。27番から33番までは宿のない区間が長いところがあるので合わせるために乗ってしまうという人もいるのかもしれない。安芸市街から住吉荘まで14kmの空白、28番から30番までの16kmの空白、31番の2.5km手前から32番の4km先までの13kmの空白、これだけの空白区間が次々現れると宿選びはかなり難しくなる。特に距離の歩けない人にとっては。28番の近くの宿に泊まると31番の手前だと距離が短くなるし32番の先までは距離があるので31番の近くからバスで高知駅の近くのホテルまで行く人も多い。ぼくの26kmのモデルプランでも20kmのモデルプランでも30番の近くの花鳥風月にしているけれど、花鳥風月はドミトリーの宿なので本当ならモデルプランに入れたくはないのだけれど距離を合わせるにはこの宿しかないということで心苦しいところ。そして両方ともに遊庵が入っていない。全部歩くとどうしても距離が合わせにくい。全部歩くことにこだわるとこのように本当に良い宿に泊まれないということも多くなる。何かにこだわると何かを諦めることになる。百点満点のモデルプランなど存在しない。


宿選びは正解のないパズル

2023-03-11 | 日記

 お遍路会で五色台の宿に悩んでいる人がいた。ぼくもモデルプランを作るときに善通寺以降の宿選びにすごく苦労する。坂出から一宮寺までの間にこれといった宿がないのだ。国分寺の近くのえびすやに泊まれば次は一宮の近くのきららでいいけれど、この山越えの24kmが歩けないという人はややこしいことになる。鬼無駅までなら17kmだからほとんどの人が無理なく歩ける。電車に乗って高松か坂出の宿に泊まることを推奨しているけれど、その人は絶対乗り物を使わない人だった。同じ場所に戻ってくるから全部歩くことになるだろうと言っても、とにかく一切乗ることを拒否している人だった。前に同じようなこだわりを持った人に会ったことがある。その人も宿の送迎も一切受け付けない人だった。民宿岡田が満室だったら白地荘が迎えに来てくれますよと言ったら「それは駄目だ」とかたくなだった。ならば手前に毛利荘がありますがと言うとすっかり安心していた。そういうこだわりも分からなくはない。四国で必死に歩いていて、急に乗り物を使うとおかしな感じになるかもしれない、それを危惧するのは理解できる。こだわりを持ちながら歩くというのも四国の自由なところ、だれもどうこう言うことはできない。でもそのこだわりのせいで時につまらない宿に泊まることも受け入れなければならない。すべてが自分の思い通りに行くお遍路は存在しない、結局何かをあきらめることになる。五色台の周辺にはそのつまらない宿がいくつかある、電車に乗らないとそれに引っ掛かる可能性が高くなる。ぼくらができるのはこの宿はかなり駄目ですよと言うだけだ。

 初めてのお遍路で苦労するのはまず宿選びだろう。自分がどれくらい歩けるか分からない人が多い、分かっていたとしても山登りがあると時間の予測ができない。最初の山登りである焼山寺にしても早い人は4時間で行くけれど遅い人になると8時間かかる人もいる。普段山登りをしない散歩もあまりしないという人がどれくらいかかるか想像するのも難しいだろう。だから先の先まで宿の予約をするのは不可能に近いかもしれない。宿の人や同宿のベテランの人に適当な宿を教えてもらいながらつないでいくというのが無難で多くの人が踏襲するやり方だろう。
 4年前須崎の大間駅の近くで会った女性に宿案内のプリントを渡したらなんと彼女は次の日からモデルプランの宿すべてに予約を入れた。満室でとれなかった宿が二つあったけれどそれ以外は26kmペースの宿すべてに泊まってとても良かったと、再会したビジネス旅館小松で話してくれた。そこまで信じてきっちり参考にしてくれる人は少ないとぼくは思っているし、それでよいと思っている。特に男性は自分の考えを盛り込みたいと思うのが普通だろう、人のプランで泳がされるのはおいしくないと思うこともあるだろう。だから彼女と再会してその話を聞いた時にはすごく驚いたし嬉しくもあった。
      ②へ続く


宿選びは正解のないパズル ②

2023-03-11 | 日記

 それだけ何回も巡ったら宿選びに迷ったりすることないでしょう、と言われることがあるけれど、いまだに大いに迷う。8巡目くらいまではほとんど同じ宿にばかり泊まっていて迷うことはなかったけれど、8巡目の最後の宿で同宿になった先輩お遍路さんからいろんな話を聞いてそれまでの考え方やり方を一新することになってしまった。多くの人にアドバイスするにはできるだけ多くの宿に実際泊まらねばならない。決まった宿にばかり泊まっていてはどうにもならない。
 ということで、それ以降は泊ったことのない宿をどれだけ多く効率的に組み込んでいくかが命題になった。ときに気に入った宿をスルーすることも、ずっと避けてきた値段の高い宿に敢て泊まることもあった。新しくできた宿にも積極的にトライする。自分の知らない宿をできるだけ少なくしていくためのパズルをずっと続けてきた。
 昨年の春は8軒、秋は7軒の初めての宿に泊まることができたけれど今年の春は5軒、よく知られている遍路宿にはほとんど泊まったので経験済みの宿ばかりにならざるを得なくなってきた。それでもまだ泊まっていないのは、香南市の住吉荘と旅館かとり、宇和島の大畑旅館、三原村の風車と今ちゃん、須崎市の安和の里くらいか。もちろん評判が良くなくてお勧めすることがないと分かっている宿には泊っていない。宿毛の鶴の家旅館は今回初めて泊るつもりだったけれど直前に8000円になったという情報があったので止めにした。素泊まり2500円の宿に切り替えた。今回の計画では値段のことを大分考慮に入れるようにした。素泊まりと食事付きのバランスを考えるのもパズルの楽しみ。食事付きと素泊まりの割合は、昨年春14:17。昨年秋15:14。今年春18:13。これくらいの割合にすると宿泊費の1日平均は5000円くらいになる。もちろんその分食糧費は幾分多くなるけれど。
 多くの宿に泊まるとその分良い宿にも多く当たることになる。もう一度泊まりたい宿が多くなってくると一度のお遍路で全部泊まることも難しくなってくる。松山から今治にかけて20kmのあいだに絶対外したくない宿が3軒ある。うち2軒は四国で泊まった300軒の中でベスト3だと言ってもいい。もう1軒は設備が大分古くてそんなに良くないという人もいるけれど、女将のホスピタリティは四国で1番だとぼくは思っている。その3つが20kmしか離れていないから1回のお遍路で泊まることができるのは1軒だけになる。電車に乗れば2軒泊まることも可能だけれど、電車の時間を気にしながら歩くのもしんどいので本当に迷う。昨年の春は「ビジネスホテルつよし」。秋は「海辺のお宿巡る」と「つよし」。今年の春は「カフェとお宿まほろば」。どのお宿も予約電話で名前を言えばぼくだと気づいてくれる。
 同じように迷ったのは春野から室戸にかけての宿。最初の計画ではまだ泊まっていない「住吉荘」を起点に考えることにしたけれど、昨秋に泊まった「遊庵」がやっぱりよすぎて外せなくなって「住吉荘」は諦めることになった。遊庵を起点にすると西側は「三井家みついんく」「りり庵」。東側は「美園」と安くて良い宿に泊まることができる。この4軒はこれからも固定でいくかもしれない。


これは使える

2023-03-08 | 日記

 思いがけず理想の小銭入れを見つけてしまった。スーパーで現金払いをする人全員が持つべきだと思う。



2018年 逆打ちの記録

2023-03-06 | 日記

4月7日は椿堂の近くから新居浜まで歩いた日、やっぱり前神寺と三角寺の間は電車を使う人が圧倒的に多いと思い知らされた日。17日は宿毛から久百々まで歩いた日。この間は道が何種類もあるから分散して会える確率も低くなってしまう。足摺からバスで戻る人もいるしね。そんな具合で目標とした1000人には全然届かなかった。

 spotify では4種類の「世界の国からこんにちは」が聞ける。坂本九、三波春夫、弘田三枝子、三山ひろし。4つともプレイリストに入れて折に触れ聞くことにしている。YouTube では西郷輝彦、吉永小百合、山本リンダの録音が聞けるけれどボニージャックスの録音が聞けないのは残念至極。これらの録音は万博が始まる3年前に発売された(三山ひろしだけは別)。その時僕は小学6年生、運動会で吉永小百合の録音でフォークダンスを踊らされた。ぼくの最初のフォークダンス体験はオクラホマミクサーではなく世界の国からこんにちはだった。国を挙げての大事業だったに違いないけれどどれだけの意義があったのかぼくは知らない。でもこの歌を聞いていると本当に大事なのはこの歌のタイトルに尽きるのではないかという気がしてくる。また2年後に大阪で万博があるけれどぼくは失望以外の何も感じない。オリンピックに続いて未曽有の税金の無駄遣い。建築関係はすごく潤うのかもしれないけれど。
 ぼくの万博は四国にある、1200km歩いて200人の外国人に「コンニチハ」を言う。それ以上に有意義な嬉しいありがたいことがあるだろうか。



machanのお接待

2023-03-05 | 日記

徳島市在住の machan のブログによると、今日井戸寺から国分寺の間だけでカナダ2、オーストラリア2、アメリカ、マカオ、デンマークと7人の外国人お遍路さんにお接待ができたと記されていました。まだ3月の頭でこの数字、この春の逆打ちは大変なことになるかもしれない。念願の千人大師が達成できるかもしれない。


ブルートレインの宿

2023-03-05 | 日記

雲辺寺のロープウェイ乗り場前広場にできたブルートレインの宿がいよいよゴールデンウイークから開業します。移設してから丸2年でやっと開業です。ただしデュエット1室12000円、B寝台1席5000円。お風呂なしシャワーのみだからお遍路向きではありません。場所的にもね。鉄道マニアのための宿でしかないという感じです。


ゲストハウス Tentsuki Place

2023-03-02 | 日記

久万高原のゲストハウス Tentsuki place はお遍路ハウスからは脱退しましたが、直接予約すれば宿泊できると連絡がありました。2食付き4500円。黄色いへんろ地図に載っている電話番号ではなく、080-6382-8896 か yokowashino@gmail.com で予約してください。