渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

地域性

2024年05月20日 | open



現居住地域のエリアの外国人
の友人から電話があった。
「クァントティエンポ」と

私は出た。
日本の九九等の計算方法に
ついて教えてくれ、との旨。
あれは暗記で計算はそれの
援用だ
と一通り教えて、そ
の後地日本
域文化論の話に
なった。

日本語と外国語を交えて。
会話の中で「加減乗除」と
いう日本語を漢字説明交え
て教えた。

雑談の中で、最近思う事があ
るのか、彼が言う。

「なぜこの地域は、他人に
制をするのか」と。

「TVCMを観ていても疑問に
思う」と。
あ~、「カープを応援せんと
いけんじゃろう」というのを
観たな、と察した。
「それはregional characteristis
=Características regionalesだ
よ」と説明した。
「そうなのか?」と驚く。

彼が言うには、日常会話でも
この地方には方言でも命令し
か言わない、と彼は
言う。
出された例は「召し上がれ」を
「たべんさい(食べろ)」、
「こちらにいらっしゃい」を
「こっちきんさい(こちらに
来い)」、「やってみてくだ
さい」を「やってみんさい
(やってみろ)」という具合。
それは日本語で言ってた。
「なんなの、これは?」と。
あ~、それこそ、地域特殊性
なのよ。そういう土地なの。

とどめが来た。
「そういう事自分らで言って
いて何も疑問に思わないのが
怖いよな」と。

これは日本語で来た。
申し訳ありません。
そういう土地柄、人柄集住地区
なんです。特殊なんです。
これが日本の姿だとは思わない
でください。
 
あ~。恥ずかしい。

私が言語学的にこの地方で

度しがたく認容できない言
葉回しがある。
それは「~してつかぁさい」
という言葉だ。
それは「~して仕え」の転用
である事は明白。
意味は「~をしてくださいま
せ」という懇願の時に使う。
誰が「仕え」を決めるのか。
それは客体ではない。
主客逆転の思い上がりの勘違
いの強制強要。
一見遜っているようで、内実

はそうではない強かで狡猾な
心根が地域言
語の方言として
根付いている。

それは「これはうまいけぇ食
べんさい」という言質と同質
の自己価値観の他者への強制
を主客逆転で強いる言語用法
だ。
私は、そうした言葉遣いは単
なる方言としてだけではなく、
言語という物を使う人間の思
惟の現出として言語学的には
捉えられると感じている。
お門違い、心得違いも甚だし
い。
推参である。


 
 


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