いくやの斬鉄日記

オープンソースからハイスクールフリート、The Beatlesまで何でもありの自称エンターテインメント日記。

2009年のオープンソース・デスクトップを総括しておくか。

2009年12月31日 19時30分33秒 | OpenSource Software
2008年のオープンソース・デスクトップを総括しておくか。

毎度おなじみ3つの軸から。

・日本語入力
IBusの開発と普及が進みました。
FedoraのみならずUbuntuにMoblinにChrome OSにと、来年はさらに多くのディストリビューションで採用されることになるでしょう。
ibus-anthyは、最近はあまり開発は活発には行われていないようですが、来年はどうなんでしょうね。
ATOK Xの新バージョンが出るとうれしいですが、勝手な予想ではあるものの難しいような気がしています。
必ずしも(現段階では)オープンソースではありませんが、Google日本語入力にBaidu Typeに、いつになく日本語入力にスポットが当たった年だったような気がします。

・印刷
DebianやUbuntuといったディストリビューションのCUPSで、PDF Workflowなるものが使われるようになったのが大きなトピックでしょうか。
とはいえ、PDF Workflowってどういうものかよくわかっていませんが……。脱Ghostscriptが進むのであれば、とてもいいことですね。
これでOOoで印刷した時に文字が抜けるという不具合が白日の下にさらされることになりましたが、OOo 3.2では修正されます(確認済)。1月中にはリリースされるんじゃないでしょうか。
相変わらず各ベンダーがDebian/Ubuntu用のドライバを出してくれるようになりましたが(あのRICOHでさえも!)、パッケージ名のlibcupsys→cupsのtransitionで以前に出たドライバがインストールできないということもあり、今後の課題も提起することになったのではないでしょうか。

・フォント
IPAフォントがついにOSD準拠のライセンスで公開されましたが、Qtで使ったときに悲惨になるという単純な不具合が修正されず(もちろん悪いのはQtのようですが)、相変わらず腰が重いのであまり普及が進んでいないということになっています。
あと、ついにCMapがnon-freeからmainになり、EvinceでPDFを見たら文字化けするんですがーということがなくなったのはビッグニュースです。とはいえ、Ubuntuでは10.04からになるでしょうが。
ほかにも、(あまり話題にならないものの)Debianではフォントの扱いがいろいろ変更になっていて、レガシーからの脱却が進んでいます。

水樹奈々さんの歌がちょうど終わったところです。
ではでは、皆様よいお年を。
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