2007年11月3日の毎日新聞山梨版記事、「県:4庁舎1棟と5庁舎耐震化、検討委に2案を提示」はこのブログに書いておいた9月22日の記事~県庁+市役所の機運?の続報になるようです。
県は2日、老朽化が進む県庁舎のあり方を協議する検討委員会で、対象となっている5庁舎(甲府市丸の内1)について、
(1)別館を除く4庁舎を取り 壊し1棟建設
(2)5庁舎の耐震化補修
--の2案を示した。(1)案を支持する声が多かったが、「別館も取り壊し対象に含むべきだ」との意見もあり、まとまらなかった。県は、年内に開く次回会合で1案に決めてほしいとしている。
対象は、JR甲府駅近くにある▽別館▽県民会館▽東別館▽県民情報プラザ▽第2南別館。甲府市中心部で太平洋戦争の戦災を免れた数少ない建築物として、県は別館を取り壊し対象から外して提示したが、一部の委員は「築年数が長いだけで取り壊すべきでないと結論するのはどうか」と述べ、文化財的価値を見極める必要があると訴えた。(C)毎日新聞・【宇都宮裕一】
前の記事で書いたように構内配置図しか知りませんし、『(5)として全棟取り壊し、必要な機能・部局を甲府市新庁舎にフロアーを設置して統合する。財源の点でも良策と思います。』と書いたのは半分ジョークのようなものですが、県庁敷地内を開放空間(市街地公園)にして甲府駅から中心街までのアクセスを画期的に改善する機会であることは確かです。
その為には1棟新築で集約するしかありません。別館も取り壊しが妥当ですが、県庁敷地内に残っているらしい甲府城遺構の復活も考慮すべきです。
山梨県企画部には、平成13(2001)年6月に「県庁舎周辺整備構想」があります。これについては山梨総合研究所から報告書も出ていて、県民フォーラム
~県庁舎周辺整備構想~でも6月から9月の期間に少ないですが投稿がありました。この構想は今回も参考にされたと思いますが今回の議事録は未確認です。
ここにある構想案の1-3は全て別館(旧館)が残してあります。これが無くなって開放された時の歩行者アクセスの利便性と甲府市活性への寄与の予測は別館の歴史的価値との考量になります。
夜間や休日にはゲートを閉じてしまうような、行政施設を一定の敷地の中に囲い込んでおくという発想から脱却して公園の中に点在するような新しい県庁の姿を描く事が一番肝要かと思います。
この発想の転換は甲府市新庁舎でも同じことだと考えます。