シリーズのなかで今回がわたしにとっていちばん面白かったかも。なにしろネタが手塚治虫、特に「ブラックジャック」ですから。
「新宝島」や「火の鳥」などで神様になった手塚は、しかし虫プロの経営破綻などで70年代には過去の人あつかいだったのは、わたしもリアルタイムで感じていた。ブラックジャックも連載当初は少年チャンピオンの巻頭をかざることはめったになかった。
そんなブラックジャックのコミックスに、このミステリのキモになるような秘密があったとは知らなかった。なるほど、古書店を舞台にする必然性がちゃんとある。「おっぱいメガネ」と親友に吐き捨てられる(笑)栞子さんの凄みも伝わる。
ところで、手塚治虫の古書ネタといえば、出久根達郎の「作家の値段 新宝島の夢」はたいそう面白かったですよ。そちらもぜひ。
最新の画像[もっと見る]
-
「事件」(1978 松竹) 2日前
-
「その女諜報員アレックス」Momentum(2015 アークエンタテインメント) 3日前
-
今月の訃報2025年7月号PART3 中山麻理 77歳没 5日前
-
「法廷遊戯」(2023 東映) 7日前
-
「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第28回「佐野世直大明神」 1週間前
-
「マッドマックス:フュリオサ」Furiosa: A Mad Max Saga(2024 WB) 1週間前
-
「関心領域」The Zone of Interest(2023 A24) 1週間前
-
日本の警察 その152「石の繭 殺人分析班」(2015 WOWOW) 2週間前
-
今月の訃報2025年7月号PART1 渋谷陽一 74歳没 2週間前
-
「ほかげ」(2023 新日本映画社) 2週間前
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます