事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

龍馬伝~第39話「馬関の奇跡」

2010-09-26 | テレビ番組

Ryomaden05 第38話「霧島の誓い」はこちら

前回の視聴率は15.8%。ちょっと首をかしげるような回だったので予想よりも下回った。仕方ないかな。

最終章突入。オープニングも派手にブラッシュアップされております。岩崎弥太郎の死も暗示され、登場人物たちの退場が否応なしに……でも倍賞美津子は元気そうなのでよかった(笑)

でも高杉晋作にしても、死病の記号が喀血(弥太郎は吐血?)だけ、ってのは芸がないような。

歴史には偶然が作用する。偶然の集積が歴史だと醒めた見方だってできる。

・尖閣の方で騒ぎを起こした船長が逮捕されたとき、フジタの社員が拘束されたのも偶然。

特捜のエースが不祥事を起こして逮捕された直後に、地検がその船長を釈放したのも偶然。

・おまけに、スクープを飛ばした当の朝日新聞が、厚生労働省の役人のスキャンダルをこの時期にあつかっているのも偶然だ……って苦しいなあ。

この時期に将軍家茂が脚気で亡くなったのは偶然かもしれない。でも戦備のために米の値段が跳ね上がって世情が騒然としたあたりは歴史の必然か。

ちなみに、いま「腰砕け外交」だの「中国をぶったたけ」と騒いでいる人たちに迎合して、中国との関係性を冷え込ませてみればいいのだ。誰よりもアメリカが喜ぶのは目に見えているのに。話はどうしたって経済に行き着きますもんね。

で、その経済でも坂本龍馬に行き着くのが弥太郎にとってはやりきれない。そりゃあ、彼と龍馬が同類であり、近親憎悪が弥太郎の側にあるってのがこのドラマの主題みたいだから仕方ない。お元(蒼井優)もまた、自分と同類だと喝破するあたりはさすが三菱の創始者かな。

大政奉還論がなぜか突如(龍馬の側から)持ち出され、空論だと木戸が一蹴するくだりはもうちょっとなんとかならなかったのかな。船中八策という、日本において燦然と光り輝く政論も、こんな感じであっさりあつかわれるとしんどいなあ。

さて、今回の視聴率はまたしてもドラマとして“何もなかった”に等しいので16%付近をうろうろするかも。このまんまドラマは終息していくのかな。DASH村の方がドラマチックだったとか……

さて、現在の首相が原理的に突っ走った過去を持つ山口県出身であり、高杉晋作を信奉していることが、はたしてどう政局に影響するんだろう。どんな“偶然”が待っているんだろうか。

第40話「清風亭の対決」につづく

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