事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

おんな城主直虎 第8回 赤ちゃんはまだか

2017-02-26 | 大河ドラマ

第7回「検地がやってきた」はこちら

前回の視聴率は予想に反して12.9%と一気にダウン。この時期の12%台はきつい。「花燃ゆ」の悪夢がNHKの首脳陣をびびらせているに違いない。あの会長がいるときだったらざまーみろだったのだが。

今回は桶狭間直前の、ちょいと一服の回。もちろん、直親(三浦春馬)がなぜ参戦しないのかのネタ振りでもある。コンセプトは「女の闘い」なのが露骨。子ができない鬱屈を、次郎(柴咲コウ)を恨むことでなんとか抑え込んでいる正室しの(貫地谷しほり)。これがもう「ちりとてちん」のB子のときよりめんどくさい(笑)。直親は例によってやさしく無邪気に人を傷つけているし。

女の闘いは次郎の「さっさと自害なされ」と突き放す奇策(というかルーティン)でなんとかなったけれども、どうもこのお話は無理がある。

子作りの妙薬である麝香を政次(高橋一生)に買いに行かせる次郎も次郎なら、自分でしのに渡しなさいと告げるお母さん(財前直見)もいかがなものか。みんな都合よくあの井戸のセットに登場するのもどうかと思う。青春ドラマにおける校庭近くの川原ですか。

むしろ築山殿と家康の、ぐうたら亭主にハッパをかける強欲女房という夫婦関係のほうが昭和っぽくて笑える。菜々緒が妙に色っぽいためか、“腹のあく間もない”ほど子だくさんなシチュエーションも、史実とはいえ寝室での関係まで想像させておかしい。大河でそれを想像するわたしもいかがなものかですけど。

にしても、尼僧である次郎はやはりしゃべりすぎ。かつて「バトルロワイヤル」で寡黙な殺人者を演じて鮮烈だった柴咲コウの凄みが発揮されるのは、もっとずっと先のことなんだろうか。それまで、視聴率はもつのかなあ。

という心配をしつつも、今回の視聴率は12%を切るのでは。近ごろの視聴者は、一度見放すとあっと言う間だから……。

第9回「桶狭間に死す」につづく

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