事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

おんな城主直虎 第45回 魔王のいけにえ

2017-11-12 | 大河ドラマ

第44回「井伊谷のばら」はこちら

前回の視聴率は11.4%とむしろ降下。日本シリーズは第6戦でけりがつき(だけどわたしにとってのシリーズMVPはラミレス)、影響はなかったのにイッテQに蹴散らされている。よくわかんない。

さて今回は、例の信長への臣従を示すために家康が本妻と長男を犠牲にするというお話。流行りの“忖度”です。徳川家康とはどれだけ我慢の人だったか、織田信長とはどれだけ悪魔のような人間だったかの回だ。

なにしろサブタイトルがチェーンソーをふりまわす悪鬼からとっていることからわかるように、信長をひたすら悪役にしないと家康の立場がない。そのために森下脚本はさまざまな仕掛けを用意している。ここは、予想通り。

酒井忠次は失態を犯し、築山殿はよけいなこと(信康に側室を求める)をし……とはなっているけれども、やっぱり信長の狂気が印象に残るようにつくってある。籠の中の鳥を信長は射殺し、万千代はだいじにするというあざとさで承知できます。

わたしはつくづく信長嫌いなので、若手サラリーマンの人気ナンバーワン武将が彼であることが不思議でならない。きみたち、本当にあの男のような天才肌で部下がバカだとしか思っていない上司に仕えたいか。仮に明智光秀があのようなことにおよばず、木下藤吉郎が有能な部下のままであったとしても、織田信長が天下をとって、本当に天下布武で穏やかな世の中が来たはずがないと思いませんか。

自分の子たちが愚物ぞろいで、家康の子が優秀であることに彼が嫉妬したという説にはさすがにわたしも首肯しかねる。でもね、家康の世になったら、愚物が二代目でも三百年もつことになったんですよ。

家康好き、信長嫌いの放言でした。あ、直虎は今回なにをやったんでしたっけ?視聴率はもうさっぱり読めません。12%台となんの根拠もなく。

第46回「悪女について」につづく

コメント
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