その67「機龍警察・未亡警察」はこちら。
1作目と2作目「果断」には熱中。ところが3作目「疑心」ですっころび、4作目の「転迷」でわずかに持ち直した「隠蔽捜査」シリーズ。
スピンオフの「初陣」をのぞけば5作目の今回は、保守系有力議員の失踪事件。竜崎が勤務する大森署が、羽田と神奈川の間にあるという立地が生かされている。犯人の動機は理解できるにしろ、その方法にはちょっと首をかしげる。そんなにうまくいくのかな。
これまでと歴然と変わっているのは、テレビで連続ドラマ化されて以後に読んでいること。真面目一筋キャリアプライドぶんぶんの大森署長竜崎が杉本哲太で、子どものころに竜崎をいじめていたくせにいまは逆に甘えている伊丹警視庁刑事部長が古田新太……うーんどうなんでしょう。土曜ワイド劇場の陣内孝則と柳葉敏郎もいかかなものか。
わたしのイメージキャストは、
竜崎→阿部寛、
伊丹→リリー・フランキー
ですが、これもどうでしょうか(笑)
警視庁(東京都警察本部)VS神奈川県警という対立の構図を、類型ながらきちんと描いているのは確か。というかこのシリーズは類型を積み重ねることで成り立っているわけだけど。
その69「笑う警官」(映画)につづく。
宰領: 隠蔽捜査5 価格:¥ 1,728(税込) 発売日:2013-06-28 |