事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

八重の桜~第二十七話「包囲網を突破せよ」

2013-07-07 | テレビ番組

Img_420261_7444858_1 第二十六話「八重、決戦のとき」はこちら

前回の視聴率は14.0%。もうちょっと行くと思ったのにな。

鶴ヶ城の籠城はつづく。アバンタイトルの長さがスペシャルっぽい。そしてタイトルバックが変更。やっぱり一ヶ月ごとに変わるのかな。桜が二重螺旋のように動き、会津の遺伝子が永らえていることを象徴。

今回は新政府軍側はほとんど描写されず、息苦しい展開……でも、会津にはめずらしく、彼岸獅子を先頭にして山川大蔵が包囲網を堂々と突破する奇襲エピソードがメイン。

おそらくは官軍の失態でもあるので、あまり正史では語られない話なのかな。いや日本史を履修したこともないわたしが知らないだけという可能性も(T_T)。来月、福島の人たちと会う予定なので質問してみよう。

会津の女性は二手に分かれる。薙刀隊として特攻する中野竹子たちと、ゲリラ戦&看護に明け暮れる八重たちと。

八重の看護の腕は他局の番組で実証済みだけれど、母親が疲れながらも献身する姿がいじらしい。風吹ジュンも映画「真夏の方程式」で、“むかしとても可愛くて、今でもその魅力が減じていない”役をやっているぐらいなのでお手のものか。あの役は彼女でないと成立しないキャラでしたもんね。

西郷頼母(西田敏行)の「開城を」という献策はあっさり退けられる。城を枕に討ち死にを、という勇ましい策を、もはや神がかった容保が採ったから。

はたしてこの段階で開城することを官軍側が容れたかはともかく、この特攻精神は会津DNAとして確かに生き続ける。日清日露は薩摩長州が主力だったが、昭和期においては東北勢が軍のトップに(意識下に恩讐をいだきながら)次々に就いたから……というのは乱暴な推測だろうか。

妻によれば、薙刀隊の最期はもっと無残なものだったらしい。でもそれをリアルに描いたら視聴者はなかなかついてこれないかも。血は大量に描かれても、汗がほとんど出てこない今回の視聴率は13%台と読みました。

第二十八話「自慢の娘」につづく

コメント
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