事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

ブッシュ退場

2009-01-20 | 情宣「さかた」裏版

Bushstatement2 ブッシュ退場を記念してアップします。

 ひさしぶりにブッシュの悪口を。この人の人間性が端的にあらわれている米韓首脳会談のやり取りが報じられていたので。

 金大中前大統領が「金正日は、会ってみたら決しておかしな人間ではなかった」と開口一番に言ったところ、アメリカの方の二代目のボンボンは、返事もせずに横を向いたまま数分間黙っていたという。首脳会談なのに(笑)。

 つまりこういうことだと思う。アジア人など、というと過激すぎるが、少なくともキリスト者以外は問題にもしていないネオコンの代表がブッシュであり、彼の考え方に定見無くついていこうとしているのが現在の日本だ。

 今回の総選挙で、まちがいなく争点にならざるをえないのはイラク問題。あのときアメリカのとった行動、そして追随した日本のやり方に対する有権者の評価がどんなものなのか、投票行動によって示される場でもあるはず。はたしてあなたの評価はどんなものだろうか。

※北朝鮮たたきで名をあげた日本版ネオコン、安倍晋三幹事長の人気が沸騰しているようだ。この熱狂を見るにつけ、戦争は一部の指導者層の強引な暴走によって起こるのではなく、国民の突き上げがその遠因となっていることが理解できる。

2003年11月6日付「情宣さかた」裏版より。なーんだ、けっこういいこと言ってたんだな(^o^)
いやはや、それにしても長い、そして最低の8年間でしたね。

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「チェ 28歳の革命」CHE El Argentino

2009-01-20 | 洋画

Che01 「で、PART1はどこまでだったの?」

キューバ革命がほとんど成功するまで」

「あ、じゃあ奥さんと子どもとはまだ別れていないんだ」

妻の方がよほどチェ・ゲバラについてくわしい。わたしが彼について知っていることと言えば、「カストロの右腕」「テロリストの神様」「めずらしく汚れていない左翼のカリスマ」……こんなところだろうか。世の中の多くの人も「ゲリラ戦術」などでしか把握できていないのでは?(勝手に断定)

 いま日本はひどい状況にある。労働者は職を失い、富裕層は既得権を手放そうともしない。政治家に夢を仮託するなど、冗談としか受け取られないだろう。

それでも、それでも革命は起きないのだ。若者はデモを組織することもなく、火炎瓶を握ることもなく“自分より弱いものたち”を叩いて充足しているかのよう。それでは、どうしてキューバでは革命が成功したのだろう。

この映画は、時制を何度も往復しながらゲバラの足跡をたどっている。彼自身の感情や考え方はうっすらとしか表現されない(ベニチオ・デル・トロが絶妙の演技)。

オープニングとエンディングはカストロとの初対面シーンで、回想がサンドイッチのように挿入されるつくり。キューバ上陸作戦においてカストロの戦略にミスがあったあたりは、キューバに気を使ってか省略してある。

フィデル・カストロ(カリスマとしての彼の偉大さは、冗談ではなく“長寿”なことだと思う)のエキセントリックさに、なぜアルゼンチン出身のゲバラは「こいつ正気か?」と思いながらもついていくことにしたのか、このあたりはPART2で確認しようか。

PART1(原題は『アルゼンチン人』)では、医師でもあったゲバラは、負傷者を徹底して治療し(←絶対に見捨てられない、という兵士からの信頼)、革命軍兵士に読み書きを教える(「読み書きができないと、簡単にだまされるぞ。」)ことしかほとんど行動していないのだ。

市民革命とはどんなものなのかを、思い入れなしに描くというソダーバーグの奇妙なゲリラ戦術は、日本で驚くほどのヒットになっていることからも成功したと言える。

それとも、この国が実は革命前夜だからなのだろうか。

39歳 別れの手紙」につづく

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