事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!09年1月号「いい話と悪い話」

2009-01-17 | 明細書を見ろ!(事務だより)

Walle_cube ……があるんですけどどっちから聞きたいですか。こういうとき、とりあえず悪い方から、というのが人情ですが、悪い話が先だと読むのをやめちゃう人もいそうなのでいい話からいきましょう。

◇いい話

 昨年の12月県議会で給与関係の条例が改正になり、この1月から特殊勤務手当が倍増されました。具体的に言うと

・2号業務 1,700円 → 3,400円

・3号業務 1,700円 → 3,400円

・4号業務 1,200円 → 2,400円

2号業務というのは、修学旅行や自然体験学習の引率が該当します。3号は酒田市小学校陸上競技記録会や酒田市体育大会など、市教委が主催者となっている大会の引率。4号は部活動ですので小学校には関係ありません。

特殊業務手当というのは、文字どおり“特殊な”業務に対して支給されるものですが、3号業務の支給要件は一日8時間程度ですから、倍増されたとしても時給425円(T_T)。今までが要するに低すぎたわけ。

もっとも、旅費の日当削減によって修学旅行の引率をした人から(業者支払額よりも低い支給だったため)集金をしなければならない状況が始まったので、事務職員としてはちょっとホッとしてもいます。

◆悪い話

 去年からウチの学校にいた人には説明済みですが、教員給与のなかに、義務教育等教員特別手当というのが存在します。これは田中角栄の肝いりで1974年に始まったお手当。

孫(真紀子の息子)の学校を見ていると義務教育の教員の質が悪いので、人材を確保するために教員給与の引き上げをねらったのです。その額はおよそ給料の3.8%。で、今月からそのうちの2割ほどを引き下げてしまったのです。具体的には……

およそ50才の教員 16,300円 → 12,900円 (▼3,400円)

およそ45才の教員 15,400円 → 12,200円 (▼3,200円)

およそ35才の教員 10,900円 →  8,600円 (▼2,300円)

現象として0.8%の賃金引き下げに相当しています。教員給与が他の行政職などより2.76%高いのはいかがなものか、という難癖を財務省からつけられ、骨太方針の名のもとに引き下げを強要されて、文科省もそれを渋々受けいれたわけ。要するに教員の質よりも財政の論理を優先させたのです。

おまけに、今回の措置は第一段階にすぎず、来年も同程度の引き下げが画策されています。草葉の陰で角栄もさぞや嘆いているでしょう。

■いいんだか悪いんだか……な話

Walleeve1640  この4月1日から、噂の【主幹教諭】が発令されます。正確には、去年の4月に施行された学校教育法の改正にもとづいて、山形県も副校長や主幹教諭を設置することができるようになったのです。

問題はその給与ですが、教育職給料表の3級と2級のあいだに特2級という新たな級が出現。実はどの学校に配属されるか以上に大きな意味があるといえるでしょう。

08年12月給料号はこちら。09年2月号「年度末によくある風景」はこちら

画像は「WALL・E」(2008 ピクサー)
アダムとイブ、ノアの方舟……旧約聖書の現代的、というか29世紀的解釈。星雲のなかをウォーリーが飛翔するシーンの美しさにはため息が出る。製作費なんと160億円。金がかかっていることが十分に伝わります。傑作。

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牛丼 2杯目

2009-01-17 | 情宣「さかた」裏版

Yoshinoya03 1杯目はこちら

近年「つゆだく」でだの「アタマ」がどうしたのとオーダーするのが流行っていたが、これは硬直化したメニューに対する客からの反乱だろうか。ま、実際はバイト経験者の発案によるものだろうと私はふんでいるが。牛丼ぐらいプレーンで食えんのかしかし。

 飢えをしのぐ。食の目的はまずそれであることを牛丼は常に認識させてくれる。貧乏や多忙のために、徹底的に腹を空かせてあの丼を手に取った経験のある人は、オレンジ色の看板を見るたびにパブロフの犬状態になる仕組みになっている。私なんかダイエーのマークを見るだけで興奮するほどである。嘘だけど。

 今回のBSE騒ぎのために、日本人の間で牛丼の認知度が一気に高まったことだけは確かだ。競馬や競輪場が似合う、ちょっと気恥ずかしい二流の食べ物(東海林さだお)だった牛丼が、輸入再開とともに今までは見向きもしなかった層に受け入れられていくはず。

そのことに文句はないが、どんなことにもアメリカ追従である日本が、こと牛肉問題でだけやけに突っぱっている現状になにか不自然なものを感じるのは、わたしがやはり昔気質の牛丼ファンであるからだろうか。

情宣さかた裏版より。

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牛丼 1杯目

2009-01-17 | 情宣「さかた」裏版

Yoshinoya02  自慢だか謙遜だかよくわからないが、私は「吉野家道」有段者である。学生の頃から通い続け、どんな知らない街に行こうが、このあたりだろう、と見渡せばそこには例のオレンジ色の看板が待っている。

ど派手なネオン輝く新宿歌舞伎町でもあの色はひときわ目立ったし、80年の倒産前、献血をした人間に牛丼券が支給されるサービスがあったときは、本気で血を売ろうと思ったぐらいだ。貧乏だったなあ。

「並。」

と歩きながらオーダーし、「奥へどーぞー。」などと店員に余計なことを言われる前にズンズンと進む。

他のファーストフード店と違い「お味噌汁などもいかがですかぁ?」とか変な御愛想を振りまかないのが吉野家の潔いところ。とにかくすぐに出てくるお茶を口に含み、オーダーが終っているくせにメニューを眺め、変更がないかを確かめる。

といっても今までに変更などめったにあったためしはなく、せいぜい定食系が追加されたことと、腹を空かせた学生たちには夢のような「特盛」が設定されたぐらいだろうか。

その定食で一番笑ったのは「納豆定食」なるメニューがあったことで、「ほう、納豆定食ねぇ…ん?……おい、メインディッシュは何なんだ?!」さすが吉野家である。よくわからんけど。

続きます

情宣さかた裏版より。

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