A.himeのフォト日記

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ベンガラの町~吹屋

2010-10-30 | 写真と旅
そして・・・いよいよこの日の目的地、吹屋です。

吹屋(ふきや)は岡山県高梁市の北西、成羽町にあります。
標高550mの高原地帯に位置し、ベンガラ色の赤い町並みとその周辺は重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。

江戸時代中期頃より、幕領地として吹屋銅山を中心とする鉱山町へと発展し、幕末頃から明治時代にかけては銅鉱とともに副産物である赤色顔料ベンガラ(酸化第二鉄)の日本唯一の産地として繁栄を極めました。山間に忽然と存在する吹屋集落のベンガラ格子と石州瓦による赤褐色の重厚な商家の町並みは、昔日の繁栄の大きさを象徴しています。



旧片山家住宅前から見た吹屋の町並み



旧片山家住宅
宝暦9年(1759)の創業以来、200年余年にわたって吹屋ベンガラの製造・販売を手がけた老舗です。その家屋は、弁柄屋として店構えを残す主屋とともに、弁柄製造にかかわる付属屋が立ち並び、近世弁柄商家の典型として高く評価されています。



旧片山家住宅2階から眺めたお座敷
赤い石州瓦で葺かれた二階建(一部三階建)の主屋は江戸時代後期に建てられ、江戸時代末期に仏間、明治時代には座敷が増設され、片山家が弁柄商いによって隆盛していく様を今に伝えています。



郷土館2階から
明治12(1879)年に完成した、片山家4代・片山浅治郎家の総支配人片山嘉吉の邸宅で、吹屋を代表する建築物のひとつです。2階建て、入母屋の妻入りで、本床など伝統的な日本家屋の造作が随所に見られ、当時の生活史料なども展示しています。





もちろん郵便局もベンガラ格子。素適ですね。



観光協会付近から眺めた赤い町並み。吹屋の町並みは郷土館を中心に約300メートル。まだまだ続いています。



ラ・フォーレ吹屋
廃校となった吹屋中学校跡地に旧校舎を模して建設されたホテルで、旧成羽町が建設し第三セクターが運営する公共の宿泊・研修施設です。外観は元の木造校舎の趣がありますが、内部は現代的にデザインされているそうです。



吹屋小学校
現役の木造校舎として国内最古とされる吹屋小学校(県指定重要文化財)。明治33年に東西2棟の平屋校舎、明治42年に2階建の本館が建てられました。白く塗装された洋風本館の左右に和風建築の校舎が並び立つ、当時としては珍しいモダンな建物です。100年余を経た現在も小学校として使われています。「現役の小学校ですので、無断での学校敷地内への進入はご遠慮下さい。」とありました。また子供たちの撮影もご遠慮下さいとも。当然ですよね!
日暮れから午後9時まで年間通じてライトアップしているそうです。

吹屋集落と中野地区、坂本地区、下谷地区は、岡山県の「ふるさと村」に指定され、吹屋の町並みと広兼邸・笹畝坑道・ベンガラ館などが周遊型観光コースとなっています。駐車スペースも広く、ゆったりと見学できる美しい集落です。入館料は広兼邸300円、笹畝坑道300円、ベンガラ館300円、旧片山邸・郷土館共通300円、4館共通周遊券850円がお得です。



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