いずれこの日がやってくるのは覚悟はしていたけれど、涙があふれて仕方がない・・・
89歳になったばかりの実家の母が緊急入院した。寝たり起きたりの生活だったがひと月ほど前までは自分のことは自分でちゃんと出来ていたので、家族はそれに甘えていた。
ヘルパーさんを頼もうかと言っても自分で出来るからと拒み続け、入院も嫌だと言って頑張っていた母。頭の方もちょっとボケてきたかなと思うときもあったが、日常生活に困るほどのこともなく、「最近ボケてきてなぁ~」と自分で言って笑っていた。
同居している弟からSOSの電話があったのが1週間前、急に息子の顔も名前も分からなくなってきて、一日中寝てばかりいると言う。いつも往診に来てもらっている主治医の先生に相談してすぐに入院させることになった。
入院する日の朝、母の体を拭いてあげながら「よく頑張ったね。もうそんなに頑張らなくてもいいよ」「トイレも食べることも心配しないで、看護士さんにまかせればいいんよ」と話しながら小さくなった母に胸がつまった。
主治医の先生の話だと、「高齢だし、体も弱ってきているので、前のように元気になれるとは考えられない。」「もしもの時は延命の医療を望みますか?」とまで言い渡されている。
私が子供のころからずーっと仕事をしていて、父がなくなってからも一人で頑張ってきた母、私たちはまだなにひとつ恩返しをしていないのに・・・
89歳になったばかりの実家の母が緊急入院した。寝たり起きたりの生活だったがひと月ほど前までは自分のことは自分でちゃんと出来ていたので、家族はそれに甘えていた。
ヘルパーさんを頼もうかと言っても自分で出来るからと拒み続け、入院も嫌だと言って頑張っていた母。頭の方もちょっとボケてきたかなと思うときもあったが、日常生活に困るほどのこともなく、「最近ボケてきてなぁ~」と自分で言って笑っていた。
同居している弟からSOSの電話があったのが1週間前、急に息子の顔も名前も分からなくなってきて、一日中寝てばかりいると言う。いつも往診に来てもらっている主治医の先生に相談してすぐに入院させることになった。
入院する日の朝、母の体を拭いてあげながら「よく頑張ったね。もうそんなに頑張らなくてもいいよ」「トイレも食べることも心配しないで、看護士さんにまかせればいいんよ」と話しながら小さくなった母に胸がつまった。
主治医の先生の話だと、「高齢だし、体も弱ってきているので、前のように元気になれるとは考えられない。」「もしもの時は延命の医療を望みますか?」とまで言い渡されている。
私が子供のころからずーっと仕事をしていて、父がなくなってからも一人で頑張ってきた母、私たちはまだなにひとつ恩返しをしていないのに・・・