「結界師」が深夜送りになってしまい、後番組未定だった読売テレビ月曜19時のアニメ枠は、来年1月から「宇宙戦艦ヤマト」「ルパン三世」などのリバイバル版を放送予定、との事。
ここで言う「リバイバル」が、リメイクではなく旧作の再放送だとすれば、「もう19時台に放送できる新作アニメを作る事が出来ません」と読売テレビが事実上の敗北宣言をした事になる。これまで、この枠で早期終了(=打ち切り)になった作品は「バケツでごはん」や「ガンバリスト!駿」などいくつもあったが、その度に新たな作品を送り出していた。それなのに、とうとうアニメ化するネタすら尽きてしまったのだろうか。
前述の「結界師」枠移動により、10月以降の19時台アニメはテレ東を除くと「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」の3本のみ。いずれも10年以上続いている番組であり、新番組は1本もない。ゴールデンタイムからアニメが減っている件については以前にも書いたが、それから更に放映本数が減ってしまった。テレ東放映作品を入れても、19時台のアニメは7本だ。
上記リンク先の「「子供向けアニメ」は減ったのか」を書いた時点では、ゴールデンからアニメが減っても、朝の枠も含めて全体として子供向けのアニメが残ればあまり問題はないと思っていたのだが、ここまで少なくなってしまった上に、せっかく維持している枠を旧作の再放送に使う局まで出てきては、異常事態と思わざるを得ない。
それに、アニメの減少は19時台だけには限らない。昔は、平日朝と夕方には各局が競ってアニメの再放送を流していたが、ローカルワイド番組の台頭によって、すっかり少なくなってしまった。
参考までに、私が小中学生の頃の東海地区の状況を挙げてみると、
・16時台:東海テレビ
・17時台:名古屋テレビ・中京テレビ
・18時台:テレビ愛知(18時から新作、18時30分から再放送)
と、その気になれば学校から帰った後は3時間ぶっ続けでアニメを観る事が出来たし、更に19時からは、ほぼ毎日どこかの局で新作アニメを放送しており、テレビアニメは非常に身近な娯楽だった。
それに対して、現状で生き残っている枠は東海テレビ平日16時~16時30分の「特選アニメ劇場」のみ。テレビ愛知17時30分~18時30分の枠も、新作アニメはどんどん減っている。
子供の娯楽は20年前と比べて多様化しており、最早「学校から帰ったらテレビを付けてアニメを観る」と言う習慣自体が成り立たないのかも知れないが、再放送も含めて夕方~夜のアニメ放送の減り方は尋常ではない。それに、以前書いたように、子供向けアニメは朝の枠で生き残っているが、視聴率から判断する限りでは、例えばかつての「ドラゴンボールZ」並に「誰もが観ている子供向けアニメ」は、もう存在しないと言っていいだろう。
少なくとも、私の世代では、特に現在アニメファンでない人が相手であっても、話の種として盛り上がる事の出来る「同世代の共通体験」となっているアニメは、前出の「ドラゴンボールZ」を含めて、たくさんある。
しかし、今の小中学生が大人になった時に、はたしてそんな作品が何本あるのだろう。もちろん、ヒット作であろうと世間的には無名な作品であろうと、自分が楽しんだ作品は確実に思い出となって心に残るだろうが、多くの人と思い出を語り合える作品が少ない状況を想像すると、寂しく感じてしまう。
このまま行くと、あと2,3年ほどで19時台のアニメは完全になくなって、テレビアニメは深夜と休日朝のみになってしまいそうだ。だから「ドラえもん」には頑張って欲しいと書きたいところだが、現在進行形のテコ入れの数々を目の当たりにすると、日曜9時30分あたりに戻して、落ち着いた放送形態にした方がいいのではないか思ってしまう。
ちなみに、私自身は、現在地上波放送はテレビアニメと朝・夜のニュース以外はほとんど観ていない。
これは今に始まった事ではなく、昔からバラエティやテレビドラマにはあまり興味がないし、スポーツ中継も国レベルで注目されているような試合以外は観る事はない。映画も昔は地上波で観ていたが、最近はCMが鬱陶しいのでCS放送やレンタルで済ませる方が圧倒的に多い。
だから、最近は19時台以降の番組をリアルタイムで観る事はほとんどなく、アニメが駆逐された結果、どんな番組が取って代わっているのかは、よく知らない。試しに観てみればいのだが、そんな時間があったら録画した深夜アニメを優先して観たい。
と言うわけで、今の19時台の番組については何とも書きようがないので、ここで終わりとします。
ここで言う「リバイバル」が、リメイクではなく旧作の再放送だとすれば、「もう19時台に放送できる新作アニメを作る事が出来ません」と読売テレビが事実上の敗北宣言をした事になる。これまで、この枠で早期終了(=打ち切り)になった作品は「バケツでごはん」や「ガンバリスト!駿」などいくつもあったが、その度に新たな作品を送り出していた。それなのに、とうとうアニメ化するネタすら尽きてしまったのだろうか。
前述の「結界師」枠移動により、10月以降の19時台アニメはテレ東を除くと「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」「名探偵コナン」の3本のみ。いずれも10年以上続いている番組であり、新番組は1本もない。ゴールデンタイムからアニメが減っている件については以前にも書いたが、それから更に放映本数が減ってしまった。テレ東放映作品を入れても、19時台のアニメは7本だ。
上記リンク先の「「子供向けアニメ」は減ったのか」を書いた時点では、ゴールデンからアニメが減っても、朝の枠も含めて全体として子供向けのアニメが残ればあまり問題はないと思っていたのだが、ここまで少なくなってしまった上に、せっかく維持している枠を旧作の再放送に使う局まで出てきては、異常事態と思わざるを得ない。
それに、アニメの減少は19時台だけには限らない。昔は、平日朝と夕方には各局が競ってアニメの再放送を流していたが、ローカルワイド番組の台頭によって、すっかり少なくなってしまった。
参考までに、私が小中学生の頃の東海地区の状況を挙げてみると、
・16時台:東海テレビ
・17時台:名古屋テレビ・中京テレビ
・18時台:テレビ愛知(18時から新作、18時30分から再放送)
と、その気になれば学校から帰った後は3時間ぶっ続けでアニメを観る事が出来たし、更に19時からは、ほぼ毎日どこかの局で新作アニメを放送しており、テレビアニメは非常に身近な娯楽だった。
それに対して、現状で生き残っている枠は東海テレビ平日16時~16時30分の「特選アニメ劇場」のみ。テレビ愛知17時30分~18時30分の枠も、新作アニメはどんどん減っている。
子供の娯楽は20年前と比べて多様化しており、最早「学校から帰ったらテレビを付けてアニメを観る」と言う習慣自体が成り立たないのかも知れないが、再放送も含めて夕方~夜のアニメ放送の減り方は尋常ではない。それに、以前書いたように、子供向けアニメは朝の枠で生き残っているが、視聴率から判断する限りでは、例えばかつての「ドラゴンボールZ」並に「誰もが観ている子供向けアニメ」は、もう存在しないと言っていいだろう。
少なくとも、私の世代では、特に現在アニメファンでない人が相手であっても、話の種として盛り上がる事の出来る「同世代の共通体験」となっているアニメは、前出の「ドラゴンボールZ」を含めて、たくさんある。
しかし、今の小中学生が大人になった時に、はたしてそんな作品が何本あるのだろう。もちろん、ヒット作であろうと世間的には無名な作品であろうと、自分が楽しんだ作品は確実に思い出となって心に残るだろうが、多くの人と思い出を語り合える作品が少ない状況を想像すると、寂しく感じてしまう。
このまま行くと、あと2,3年ほどで19時台のアニメは完全になくなって、テレビアニメは深夜と休日朝のみになってしまいそうだ。だから「ドラえもん」には頑張って欲しいと書きたいところだが、現在進行形のテコ入れの数々を目の当たりにすると、日曜9時30分あたりに戻して、落ち着いた放送形態にした方がいいのではないか思ってしまう。
ちなみに、私自身は、現在地上波放送はテレビアニメと朝・夜のニュース以外はほとんど観ていない。
これは今に始まった事ではなく、昔からバラエティやテレビドラマにはあまり興味がないし、スポーツ中継も国レベルで注目されているような試合以外は観る事はない。映画も昔は地上波で観ていたが、最近はCMが鬱陶しいのでCS放送やレンタルで済ませる方が圧倒的に多い。
だから、最近は19時台以降の番組をリアルタイムで観る事はほとんどなく、アニメが駆逐された結果、どんな番組が取って代わっているのかは、よく知らない。試しに観てみればいのだが、そんな時間があったら録画した深夜アニメを優先して観たい。
と言うわけで、今の19時台の番組については何とも書きようがないので、ここで終わりとします。