はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

『ひだまりスケッチ×☆☆☆』ほか1月期アニメ新番組感想

2010-02-05 23:26:30 | マンガ・アニメ
 今日は2月5日。いつの間にか、今年も10分の1が過ぎた。
 色々とゴタゴタしていた昨年の後半と比べると少しは落ち着いてきたが、それでもこの一ヶ月ちょっとは早く過ぎ去った感じがする。


 1月期は昨年10月までに比べるとアニメ新番組が少なかった。
 作品の絶対数が減ったせいなのかどうかは何とも言えないが、1月期の新番組は私にとってはパッとしない印象だ。続編物の『ひだまりスケッチ×☆☆☆』『のだめカンタービレ フィナーレ』などは手堅い作りで楽しめるが、新鮮さに欠ける点は否めない。
 かと言って今まで観てきた限りでは、続編でない完全な新番組の中には、これはと目を見張るような作品はない。オリジナル作品と言う事で『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』には注目していたのだが、どうも「何を見せたいのか」がわからない。ANIPLEXとテレビ東京がこの「アニメノチカラ」枠に文字通り力を入れているらしい事は、毎週異なるCMで第2弾作品『閃光のナイトレイド』の予告を入れているあたりから窺えるのだが、なんだかその力が空回りしているようにも感じる。


 と、ここまで書くのに異様に時間がかかった。大抵は書いているうちにテンションが上がっていくのだが、今日はちょっとつらかった。
 完全新作も続編物もひっくるめた1月新番組全体の中で一つ挙げるとしたら、やはり『ひだまりスケッチ×☆☆☆』なのだけれど、OP・EDが1話に間に合わなかったのは惜しい。昨年末に開催された「ひだまりないと2」で初めて曲を聴き、さらに「映像は制作中ですが、コンテはかなりすごいです!」との話を聞いて期待していただけに、第1話のOPがどう見ても「すごい」とは全く言えない未完成バージョンだったのは残念だった。せっかくアバンタイトルを観て上がったテンションが、OPでガクッと下がってしまった。
 それでも、1期第10話の通称「富士山」のように本編作画が静止画連発になるよりはOP・EDだけ未完成の方がまだマシだが、2期『ひだまりスケッチ×365』では毎回OPの細部を変えるシャフトらしい芸の細かさが楽しかっただけに、今回は第1話・第2話と全く『ひだまり』らしくない寂しいOPを観なければならなかったのはつらかった。
 時間がかかっただけあって、完成版のOPは何度も観返してしまう高い中毒性があるが、これが第1話から流れていれば…とついつい観ながら考えてしまう。BS-TBSでは第1話から完成版のOP・EDが流れたので、地上波版の未完成OP・EDはソフト化されることなく黒歴史になるのだろう。これもひとつの歴史として、保存しておかなければ。
 そう言えば、1クール全13話なのにも関わらず、第10話でようやくOPが完成した悲惨な作品が昔あったな。また、OPが完成していた(DVDに完成版が収録された)のにテレビ放送では最終話まで一部未完成のままで通した作品もあった。あえて、タイトルは挙げないでおこう。あれらに比べれば、第4話でOP・EDともに完成したのはまだいい方だ。

 そんな『ひだまりスケッチ×☆☆☆』だが、本編は先ほど書いたように、もう3期目という事もあって手堅く作られており安心してゆったりと楽しめる。
 新入生の二人がどうなるかが一番の注目点だったが、第4話まで終わって、キャラと声が完全にしっくりくるようになった。第1話の時点ではなずなのセリフが少なかったせいもあって、ゆのと声が被っているんじゃないかと思ったが、キャラクターが確立されてくると違いがはっきりとしてきた。
 また、Bパートが回想になる部分を除けば作中の時系列通りに話が進むようになったが、1期・2期と観てきて時系列シャッフルが当たり前と思うようになってしまったので、これがやけに新鮮に感じる。原作のどこまで話を進めるのかが非常に気になってきた。最終話ははたしてどの話で締めくくるのか、アニメスタッフのお手並み拝見と行きたい。案外、1期最終話のようにアニメオリジナルになるのかもしれないが。
 何だかんだ言っても、やっぱり『ひだまり』にはどっぷりハマってしまったので、こうやってアニメの新作が観られるのは嬉しい。3月まで、これがあれば乗り切る事が出来るだろう。


 でも、しつこいようだが、新番組がパッとしないのは残念だ。これは完全に好みの問題なので、たまたま今期の作品は自分の趣向にあまり合わないものが多いだけなのだろうけど。
 と言ったところで、今日は終わりにしておく。そして明日は映画『涼宮ハルヒの消失』公開。こちらは、待たされた甲斐のある作品になっていればいいのだが。2時間40分の長丁場、ダレる事がなく鑑賞したいものだ。